2022-01-01から1年間の記事一覧

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」と日本

12月18日、今年度のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の最終回「報いの時」が放映された。時代の大きな転換点となった「承久の乱」の顛末から、主人公、北条義時の最期まで、様々な登場人物の人間模様の決着が、テンポよく次々と展開され、緻密に構成…

兵庫県の誕生 県立兵庫の津ミュージアム、グランドオープン

11月24日、兵庫県の成り立ちや神戸港の源流である兵庫津の歩みを紹介する「ひょうごはじまり館」がオープンした。先行して開館した隣接の「初代県庁館」とともに、県立兵庫津ミュージアムとしてグランドオープンとなった。 兵庫津ミュージアム (hyogo-no…

JR三ノ宮駅の大改造

JR三ノ宮駅は、神戸を代表する中心駅である。1日の乗客数(降車客数を含まず。)は9.7万人(2021年)を超え、兵庫県最大の利用客数を誇る。この数字は、JR広島駅の5.1万人、JR岡山駅の4.7万人をもはるかに超え、JR西日本管内では、大…

神戸空港のアクセスについて考える(3)

ポートライナーは1981年2月に開業し、当初は三宮とポートアイランドとを結ぶ交通機関として運行された。開業当初、複線区間は三宮駅からポートアイランドの入り口にあたる中公園駅までで、ポートアイランド内の路線はループ状の単線区間となっており、…

神戸空港のアクセスについて考える(2)

新たに建設されるべきアクセス線は、どのような交通手段となるだろうか。 筆者は新交通システムが妥当であると考える。 ポートライナーは、大変すぐれた特徴を持っている。 (1)無人運転による運行コストの安さ (2)運行時間、運転本数の弾力性が高い (…

神戸空港のアクセスについて考える(1)

神戸空港に国際定期便が就航することになり、2030年頃には1日の発着回数も現在の国内線80回から、国内線120回、国際線40回へと、大幅な増加が見込まれることから、これに応じたアクセス増強を求める声が高まっている。 先頃、神戸新聞に、次のよ…

神戸空港国際化 新ターミナル整備へ

神戸空港の国際化の決定から1カ月、施設を所有する神戸市によるインフラ整備が動き出した。国際チャーター便が解禁される2025年をめどにターミナルビルを新設し、国際定期便が就航する30年前後に駐機場を倍増させる。脆弱な交通アクセスの改善にも着…

関西3空港問題とは何だったのか

2022年9月18日に開催された関西3空港懇談会において、神戸空港の国際化が合意されることになり、関西3空港問題は歴史的な転換点を迎えることになった。 そもそも、この関西3空港問題とは何だったのか、これまでも度々この問題を取り上げてきたが、…

第12回 関西3空港懇談会(2022.9.18) 取りまとめ を読む

9月18日に開催された関西3空港懇談会について、関西3空港懇談会事務局の名で作成された「とりまとめ 概要」を、神戸市のホームページで確認することができる。 今回の懇談会では、何が決まったのだろうか。テレビや新聞の報道を見ると、大阪府や関西空…

神戸空港 国際線就航が合意(2022.9.18 関西3空港懇談会)

大阪府や兵庫県など地元自治体の首長や関西経済連合会など経済界トップなどによる「関西3空港懇談会」が18日、大阪市内で開かれ、2030年ごろをめどに神戸空港(神戸市)に国際線の定期便を就航させることで合意した。 発着回数は1日最大40回とする…

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を振り返って

今年のNHK大河ドラマは三谷幸喜脚本の「鎌倉殿の13人」であった。ドラマは初回から視聴者の心をつかみ、決して馴染み深いとは言えない歴史上の登場人物が、リアルで明確な人物像が与えられ、自ら動き出すかのように振る舞い、それらが関係を取り結び、…

中国・四国9県の在阪事務所、JR三ノ宮で初の観光PR

中国地方と四国地方の9県は26日午後、JR三ノ宮駅の中央改札口周辺で共同の観光キャンペーンを開催した。これまでJR大阪駅などで連携して観光キャンペーンを展開したが、三ノ宮駅で実施するのは初めて。各県が大阪市に開設した事務所で構成する「在阪…

オリビア・ニュートン=ジョン 奇跡の歌声

2022年8月22日、歌手のオリビア・ニュートン=ジョン(Olivia Newton-John)が亡くなった。 彼女は、数多くの世界的な大ヒットに恵まれ、70年代半ばから80年代前半にかけて全盛時代を迎え、世界のポップミュージック界の頂点に…

カーネル・サンダースの呪い

カーネル・サンダースの呪い(カーネルサンダースののろい、英: "Curse of the Colonel”)とは、1895年(昭和60年)10月16日に、日本プロ野球球団、阪神タイガースの21年ぶりのセントラル・リーグ優勝に狂喜した阪神ファンが、…

フラットな組織

組織の姿は時代とともに変化をしていく。 従来、我が国の組織は、係や班などの小単位のユニットを課などのグループで束ね、さらにそれらを部などの大グループで束ね、それぞれのグループに長を置くという具合に、ピラミッド状に構成されていた。どうしてこの…

ふるさと納税の流出超過対策

総務省は29日、全国の自治体が2021年度に受け入れたふるさと納税の寄付総額が前年度比1.2倍の8302億円だったと発表した。寄付件数は同1.3倍の4447万件で、いずれも過去最高を更新。利用者数が拡大し、寄付総額は16年度から5年で約3…

三宮の魅力は6つの駅があること?

神戸市の久元喜造市長(写真)は8日の定例記者会見で、三宮再開発で神戸市の都心部にオフィスの供給が相次ぐことについて記者の質問に答え、「三宮は6つの駅があって交通も便利」であるうえに「東京や大阪の都心にはない『空気』を感じていただけるのでは…

王子公園再整備計画が方針見直し

神戸市は13日、一部の市民が反発している王子公園(神戸市灘区)の再整備計画素案で、遊園地を全廃する方針を改め、改修する動物園の建設ゾーンに「レクリエーション施設」を設ける考えを明らかにした。同じく撤去を予定したテニスコートや陸上トラックの…

神戸商工会議所「神戸経済ビジョン」について

神戸商工会議所が、2018年(平成30年)3月に、神戸経済の目指すべき将来像及び都市政策・産業経済政策を提言した「神戸経済ビジョン(OPEN ×CONNECT(広く開かれ、神戸でつながる)= 世界へ開き、融合と革新を続ける神戸クラスター つな…

神戸阪急が全館改装

阪急阪神百貨店を傘下に置くエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングは12日、神戸阪急(神戸市中央区)を全館改装すると発表した。約80億円を投じ、都市型百貨店としてファッションや美容系売り場を強化。神戸の土地柄に合わせ、ライフスタイル提案型…

新船「フェリーたかちほ」就航

宮崎カーフェリー(宮崎市)の新船「フェリーたかちほ」が就航した。宮崎と神戸を結ぶ航路は、宮崎県経済の「生命線」に位置付けられ、新船就航により、物流の活性化や観光振興が期待されている。 就航から25年たった「みやざきエキスプレス」に代わる新船…

JR三ノ宮新駅ビル開発 計画概要が発表

JR三ノ宮新駅ビル開発について 現在、神戸市は三宮周辺地区において、神戸の玄関口としてふさわしくにぎわいのある「人が主役の居心地のよいまち」を目指し、官民連携のもと様々な再整備を進めています。令和3年10月5日にJR三ノ宮新駅ビル開発計画と…

六甲アイランドの活性化(3)

六甲アイランド神戸ファッションプラザのリニューアル、足湯施設の設置に着手します。~「まちの将来の姿」具体化に向けた取り組み~ 六甲アイランドでは、更なるまちの魅力向上や賑わいの創出を目指し、今後のまちづくりの方向性を示す「まちの将来の姿」を…

関西学院、神戸市が王子公園に大学誘致で検討委 「王子キャンパス構想」

関西学院、神戸市が王子公園に大学誘致で検討委 「王子キャンパス構想」 関西学院大学などを運営する学校法人の関西学院(西宮市)が、王子公園(神戸市灘区)再整備の一環で計画している神戸市の大学誘致に応募するかなどを検討する「王子キャンパス構想特…

一つの寓話

二人の男が争っているとする。これを見た周囲の人々は、かれらを制止するだろう。そして争っている理由を聞くだろう。両者の言い分を聞いて仲裁するだろう。 2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻し戦争が始まった。これだけ文明が進んだ社会にあ…

王子公園の再整備計画について(3)

2月16日に神戸市長の定例記者会見が行われ、令和4年度当初予算案について説明があった。その議事録が神戸市のHPで公表されている。その中で、「王子公園再整備」についての説明があったので、その部分を抜粋してみよう。 神戸市:定例会見 2022年(令…

神戸空港開港16年

開港から16年 神戸空港、コロナ禍で需要戻らず 年間搭乗率も過去最低 神戸空港が16日、開港から丸16年を迎えた。16年目に当たる2021年(1~12月)の旅客数は、神戸市の集計基準(乳幼児を含まない)で159万5474人と、過去2番目に少な…

「こんな新幹線の駅はない」 神戸市が新神戸駅前広場・生田川公園の再整備計画を発表

新神戸駅前が生まれ変わります!新神戸駅前広場・生田川公園の再整備 神戸市では、新神戸駅前広場について、令和3年9月に、再整備の基本方針等をまとめた「新神戸駅前広場再整備の進め方」を策定しました。また、駅前広場に隣接する生田川公園についても再…

FDAが神戸-新潟線を開設

新興航空会社のフジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)は18日、新たに神戸-新潟線を3月27日に開設すると発表した。この区間の就航は、2007年6月に全日本空輸(ANA)が廃止して以来となる。1日2便(1往復)を運航する。 FDAは19年…

関西3空港懇談会(2022.1.13)の開催結果について

関西、大阪(伊丹)、神戸空港の役割を官民で話し合う「関西3空港懇談会」(座長=松本正義関西経済連合会会長)が13日、大阪市内であった。神戸空港については、次回会合までに神戸市と3空港を運営する関西エアポートが共同で、国際化に向けたあり方を…