六甲アイランド神戸ファッションプラザのリニューアル、足湯施設の設置に着手します。~「まちの将来の姿」具体化に向けた取り組み~
六甲アイランドでは、更なるまちの魅力向上や賑わいの創出を目指し、今後のまちづくりの方向性を示す「まちの将来の姿」を令和3年2月にとりまとめました。
具体化に向けた取り組みの一環として、「神戸ファッションプラザのリニューアル」及びリバーモール空間を活用した「足湯施設の設置」に着手いたしますのでお知らせいたします。1.神戸ファッションプラザのリニューアル
共用部の①サン広場、②スペイン階段(リバーモール側屋外階段)において、来訪者の方々の憩い・賑わう空間となるよう、「ふわふわドーム」の設置など、リニューアル工事を行います。(1)リニューアル内容
①サン広場 :ふわふわドーム(子供向け大型遊具)・ベンチの設置床面の人工芝化・一部タイル改修 など②スペイン階段:スペインタイル(※)による美装化・ベンチの設置 など
※スペインタイル:スペイン独自の鮮やかな色彩を用いてデザインしたタイル
(2)スケジュール
令和4年2月 :現地着手
5月中旬:供用
2.足湯施設の設置
六甲アイランドのシンボルとなるリバーモール空間を活用し、新たに足湯施設を設置します。子供から大人まで幅広い世代の方々が憩い集う空間となるよう、整備を進めます。(1)概要
浴槽ごとに水深差(10~30cm)を設け、川のように上から下に向かって流れのある足湯施設を整備します。利用人数:10~15人程度
利用時間:朝~夕方頃にかけて供用予定
(2)スケジュール
令和4年度春頃:現地着手(予定)秋頃:供用(予定)
(神戸市記者資料提供(令和4年2月25日)
神戸市:六甲アイランド神戸ファッションプラザのリニューアル、足湯施設の設置に着手します。~「まちの将来の姿」具体化に向けた取り組み~
六甲アイランドの活性化については、先に述べた。
今回の二つの取り組みは、「更なるまちの魅力向上や賑わいの創出を目指」す「まちの将来の姿」に基づき、その具体化に向けた取り組みの一環とのことだ。
これらの取り組みは、商業施設等の転出が相次ぎ、衰退感が覆ってしまった六甲アイランド中心部の、イメージの払拭を狙うものであろうと思う。しかし、物事には原因というものがある。原因に対して対策を講じることなしに、イメージの払拭だけでは根本的な解決とはならない。時間がたてばその原因となっている状況が改善するわけではないから、今回の取り組みに続いて、第2弾、第3弾を矢継ぎ早に打ち出す必要がある。
六甲アイランドが不活性の状態になっているのは、六甲アイランドは本土から「孤島」となっており、島内で発生する需要しか得られないという構造に基づくものだ。これを改善するためには、広域からの需要を得ることは容易ではないから、せいぜい周辺からの流入を増やすこと、すなわち、神戸市東部、特に東灘区の本土側からの利用者を導き入れることである。そのためには、六甲アイランドと本土との交通を改善することがまず一つの方策である。もう一つは、六甲アイランド内の人口の増加を目指すことだ。六甲アイランドは計画人口3万人であるが、実際には2万人しか定着していない。少なくとも定住人口3万人に向けて努力をすべきだ。阪神間で六甲アイランドのようなすぐれた住環境を持つ住宅地は大変貴重な存在だ。六甲アイランドならば、神戸はもちろん、大阪へも通勤が十分可能であるから、神戸市内への人口呼び戻しの拠点となることができる立地条件である。六甲アイランドは、グラウンドや広場、遊休地となっている部分が多い。住宅地として転用できるところは住宅として供給すべきだ。また、人口が増えれば、六甲ライナーの利用客も大幅に増えるだろうから、それを想定して運賃を市バスと均衡がとれるよう引き下げを検討してもよいだろう。
単にイメージだけではなく、根本的な原因を究明し、抜本的な対策を講じていく必要がある。これは、神戸市の他の諸課題についても共通していえることだ。