阪神高速道路の地下化構想

神戸の市街地は海と山の景観に恵まれ、異国情緒にあふれ、その美しさは多くの人が讃えるところである。しかし、その神戸の市街地の景観を損なっている最大のものは、高層ビルでも、タワーマンションでもなく、阪神高速道路3号神戸線であろう。現在の神戸の…

元町商店街の活性化(3)

元町商店街のゲート問題 前回、元町商店街の活性化を考える上で、「ここが神戸元町商店街である」と人々が認識できる景観づくりに努めることが重要であることを指摘した。そして、現在の元町商店街でその有力な素材として大丸百貨店前交差点に面する東ゲート…

神戸市が国際展示場の再整備に向けた課題整理の着手を表明

神戸市は、1981年の神戸ポートピア博覧会に合わせて完成した神戸国際会議場や、神戸国際展示場の再整備に向けた課題の整理に着手する。同市の今西正男副市長は7日の神戸市議会本会議で、山本憲和議員(維新)の一般質問に答弁し、建設から40年以上が…

神戸アリーナ 高まる期待

2025年春に新港第2突堤で完成を予定する1万人規模の新アリーナ(仮称・神戸アリーナ)について、運営会社One Bright Kobe(ワンブライト神戸、神戸市中央区)の渋谷順社長は、開館当初に当たる「25年の4月から9月までの6カ月間につ…

神戸空港 国際線誘致の状況

神戸空港は2025年4月から国際チャーター便の運航が解禁されるが、実際に就航する国際便は、どのような就航先となるのだろうか。 朝日新聞では、このままいけば有力な就航先は韓国と台湾だけになるとの見方を紹介しており、神戸空港国際化について不安を…

人口減少が都市間競争に与える影響のモデル

国全体の人口が減少する傾向となった場合、それが都市に与える影響を考える時に、どのようなモデルが考えられるだろう。 国全体の人口減少は、国土全体の地盤沈下にたとえられるだろう。 国土全体が均等に沈下をしていくならば、低いところから水面下に水没…

神戸市 人口100万人割れの衝撃

【神戸人口ビジョンの改定】神戸市“独自”算定による将来推計人口をダッシュボードで公表 神戸市では初めて独自の算定手法で将来人口推計を行い、このたび公表に至りました。(昨年12月に公表された国立社会保障・人口問題研究所の「日本の地域別将来推計人…

三宮クロススクエアに対する懸念

神戸市の久元喜造市長は(12月)8日の神戸市議会本会議で、神戸市の中心市街地である三宮を南北に通る道路「フラワーロード」(税関線)の車線を、JR三ノ宮駅から南側で「自動車の通行を妨げない範囲で、現在の6車線から4車線に減らす」と述べ、歩道…

ルミナリエ2024を振り返って

(東遊園地会場の様子) 第29回ルミナリエが1月28日に閉会した。神戸ルミナリエ組織委員会の発表によると、10日間の開催期間中の来場者数は229万8000人、このうちメリケンパークに開設された有料エリアの来場者数は15万400人だったという…

神戸空港アクセスの検討状況について(神戸市長記者会見 2023.9.28)

神戸市の久元喜造市長は28日の定例記者会見で、神戸空港と中心市街地を結ぶ交通アクセスについて「商工会議所からの提言を受けて、(国際定期便が就航する)2030年を見据え、もう少し検討を加速する必要があると感じた」と述べた。 (神戸経済ニュース…

松本関経連会長が、神戸空港と新神戸駅を結ぶ路線整備を期待

関西経済連合会の松本正義会長は、2025年の大阪・関西万博に合わせて国際チャーター便の就航が予定される神戸空港について、「(新幹線の)新神戸駅と空港が一つの路線で結ばれれば、西日本の利用者がさらに増えるだろう」と期待した。同空港は30年前…

神戸空港 新ターミナルの建設位置が変更

神戸市は、神戸空港の2025年の国際チャーター便運用開始・国内線発着枠の拡大に向けて、国内・国際一体型の新ターミナル(サブターミナル)の建設を進めている。昨年(2023年)5月には事業概要が発表されたが、その建設予定地は現在のターミナルか…

摂州神戸海岸繁栄之図

「摂州神戸海岸繁栄之図」は、大阪の浮世絵師、長谷川小信(このぶ)(1848-1941)による浮世絵画である。明治4年(1871年)の作とされている。 市営地下鉄三宮駅構内の壁画にもなっているので、見覚えのある人もあるだろう。 この絵の詳細な画…

神戸市人口150万人割れについての新聞報道

本格的な少子高齢化時代に突入する中、政令指定都市の二極化が進んでいる。神戸市の推計人口は10月1日時点で149万9887人となり、22年ぶりに150万人を下回った。京都市でも減少傾向が続く一方、大阪市は増加。福岡市も増え続けており、地域ご…

神戸市はいかにして「衰退都市」となったのか

神戸の人口減少が止まらず、ついに150万人の大台を割り込むことになった。 かつて神戸は、世界有数の貿易港として栄え、昭和の初期には東京、大阪に次ぐ、国内第3位の人口を誇った。今では、福岡市、川崎市にも相次いで逆転され、全国第7位にまで順位を…

関西の空港配置はどうあるべきだったのか

firemountain.hatenablog.jp 神戸空港の国際化も決まり、ようやく関西3空港問題の解消に向かって進み始めたが、この現在の目で過去にさかのぼり、関西圏の空港配置はどのような決定をしておけばよかったのかを考えてみよう。 下の図は、関西3空港、すなわ…

みなとHANABI-2023ー神戸を彩る5日間 が開催

神戸の新しい観光資源として観光面での経済効果をはかり、ウォーターフロントエリアの賑わい創出を目的として、小規模分散型の花火イベントを開催。 1,000万ドルの夜景と言われるポートタワーや海洋博物館など様々な神戸を代表するランドマークを借景に…

神戸阪急が全館リニューアルオープン 

株式会社阪急阪神百貨店(大阪市北区、山口俊比古社長)は、2022 年3 月から約1年半にわたり、神戸阪急の大規模な改装工事を行ってまいりました。このたび、2023年10月11日(水)に全館リニューアルオープンいたします。 今回の全館リモデルは…

神戸市 人口150万人割れの衝撃

神戸市は12日、最新の推計人口(10月1日時点)が149万9887人になったと発表した。150万人を割り込むのは2001年5月(149万9371人)以来で22年ぶり。ピーク時(11年)と比べて5万人近く減った。 (2023/10/12 神戸新聞) 神戸…

NHK連続テレビ小説「らんまん」と神戸

2023年4月から放送されていたNHK連続テレビ小説「らんまん」(神木隆之介主演、長田育恵脚本)が、この9月29日に最終回の放映を終えた。美しい植物の映像を随所にちりばめ、多数の登場人物を細やかに且つていねいに描きつつ、テーマ性に富んだ素晴ら…

新開地 喜楽館について

神戸の新開地に、上方落語の常設館である「喜楽館(きらくかん)」がある。新開地商店街の一角に、2018年7月11日に開館して今年で5周年となる。大阪にある「繁昌亭」に続く上方落語の定席として誕生した。落語の常設館ではあるが、落語だけではなく…

元町商店街(元町通)の活性化(2)

(元町商店街 東ゲートの夜景) (5)フォトスポットの確立 「神戸元町商店街」と聞いて、人々はどのようなイメージを思い浮かべるだろうか。試みに元町通のすぐ南にある「南京町」をその名前で検索してみると、朱塗りの楼門(長安門)や東屋が直ちに表示さ…

元町商店街(元町通)の活性化

(元町商店街東ゲート前より大丸百貨店を臨む) (元町商店街東ゲート) 元町商店街 東は鯉川筋(メリケンロード)から西は宇治川筋(メルカロード)まで、東西約1.2kmにわたって店が建ち並ぶアーケード商店街。東から元町通1丁目と2丁目が1番街で、3…

ルミナリエの復活

阪神・淡路大震災の犠牲者を悼み、記憶を継承する光の祭典「神戸ルミナリエ」について、組織委員会(会長=久元喜造神戸市長)は24日、来年1月19~28日に開催すると発表した。2019年以来の本格実施で、1月開催は初。密集を回避するため光の装飾…

斎藤兵庫県知事 就任2年を終えて

新しい兵庫県知事が就任したのは2021年8月であるが、影が薄く、存在感のない印象だ。県民に語りかける姿はもちろん、その声すら思い浮かべることができない。 聞こえてくるのは、大阪万博への全面協力姿勢と、ツイッターでの自撮りの話題ばかりだ。この…

パラダ号の少年実習生

2017年7月、神戸港で開港150年を記念する「海フェスタ神戸」が開催された。その中のイベントとして「帆船フェスティバル」が神戸港、メリケンパーク周辺で開催された。今からちょうど6年前のことである。 帆船フェスティバルには、「日本丸」、「海…

王子公園再整備、関西学院大学が優先交渉権者に決定

神戸市灘区の王子公園の再整備を巡り、市は29日、大学誘致の公募に名乗り出ていた学校法人関西学院(兵庫県西宮市)が選考委員会の審査を通過し、優先交渉権者に決定したと発表した。提案では、国内外から学生約4千人を集め、文理融合の教育を展開。六甲…

神戸空港国際化に関する一部の報道について

神戸空港の国際線定期便の就航について、ある経済誌が、関西エアポートの山谷社長が「関空が成長軌道に戻らないと難しい」と述べたと報じている。 神戸空港の国際線、山谷社長「関空が成長軌道に戻らないと難しい」 (aviationwire.jp) その記事の要旨は次の…

神戸空港 新ターミナルの整備について(2023年5月10日神戸市長定例記者会見)

神戸空港の新ターミナルの整備について、5月10日の神戸市長の定例記者会見の議事録を神戸市のHPで見ることができる。 神戸市:定例会見 2023年5月10日 (kobe.lg.jp) その内容及び質疑応答から、神戸空港の新ターミナルに関する情報を整理してみよう。 …

神戸空港新ターミナル 整備事業概要決定

神戸空港を管理する神戸市は、国内・国際一体型のターミナル施設「神戸空港サブターミナル」(仮称)の事業概要を5月10日に発表した。2025年に開かれる大阪・関西万博を視野に、国際チャーター便の運用と国内線発着枠の拡大に向け、同年3月末の供用…