神戸は「夜が遅い都市」になれるか(後編)

 前回の議論において、神戸が「夜が早い都市」から脱却し、ナイトタイムエコノミーを活性化させるためには、単発の夜間コンテンツ拡充以上に、「神戸市への宿泊客(滞在人口)を増やすこと」が先決であるという結論に達した。需要(宿泊者)のないところに供給(夜の賑わい)は定着しないからだ。

 

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 では、大阪の「日帰り圏」という既存の図式を打破し、福岡や札幌に匹敵する規模へと宿泊客を増やし、「夜が遅い都市」へと変貌させるためにはどうすべきか。その具体的な方策を考えてみた。

 

1.「関西旅行」の概念の明瞭化とプロモーションの転換


 遠方の東日本や九州南部、あるいはインバウンドの旅行者にとって、通常、関西観光は都道府県単位ではなく「京阪神という同一都市生活圏(同一周遊圏)」を舞台にした一体的な旅行である。それらの地域にとって、やはり関西というのは遠方であるので、移動のコストも時間もかかる。したがって、旅行を計画する際には、2泊以上の複数日の日程を組んで、圏内の複数の観光地を巡るのが合理的だと考えられる。このことは、関西に住む我々が、北海道や東北、海外旅行をするときのことを考えると容易に想像がつく。そうであるとするならば、旅行計画の最大のポイントは「どこを旅のベース(宿泊地)に選ぶか」という拠点選択にある。

 神戸市民は通常、大阪や京都に宿泊せず、日帰りで楽しんでいる。「大阪・京都は日帰りで十分。神戸を拠点にすれば関西全域が快適に回れる」という事実を強力なキャッチフレーズとして打ち出し、神戸を関西周遊のハブとして再定義する。

 具体的には、神戸の観光キャンペーンでは、神戸の観光名所だけでなく、周辺の姫路、大阪、京都など観光名所もカタログのラインナップとしてPRするべきだということである。

 

 神戸の周囲には日帰り観光が可能な観光資源が目白押しである。京都、奈良などの古都、姫路城や彦根城、琵琶湖・竹生島等の国宝、USJ、天橋立、宮島(厳島神社)と、日本三景のうち二つまでが日帰り観光可能だ。神戸はこれらの観光地から中心地的な場所に位置している。(つまり、どこに行くにも便利な場所である。)

30分:大阪、明石、有馬(日本三名泉)
60分:京都、滋賀、姫路、淡路、岡山*
90分:奈良、福知山、広島*、名古屋*
120分:鳴門(鳴門のうず潮、大塚国際美術館)、舞鶴、岩国(錦帯橋)*
150分:天橋立(日本三景)
180分:宮島(日本三景)*

 * は新幹線利用の場合

 

 たとえば、3泊4日であると、初日は神戸の六甲山、2日目は京都(清水寺や二条城、市街地など)または大阪のUSJ、3日目は姫路(姫路城)、明石(魚の棚)、4日目は大阪や神戸の市街地 というようなルートが考えられる。日程が長くなれば、それだけ周遊の範囲は拡大する。

 

(日本交通株式会社 高速バス の広告用リーフレット)

 今後、神戸発着のバス路線、観光バスツアーの育成、クルーズ船の就航を図ると、相乗効果的に神戸の観光の拠点性が高まっていくだろう。

 

 

2. 交通結節点の拡充と「手ぶら観光」の徹底追及

 

 三宮エリアのバスタ(西日本最大級のバスターミナル)整備と並行し、京都駅などで実績のある「クロスタ(Crosta)」のような手ぶら観光のための荷物一時預かり・宿泊施設への配送サービスを三宮に誘致・整備し、宿泊を伴う周遊観光の最大のネックである「荷物の負担」と「移動の煩雑さ」を、インフラの力で根本から解消する。 これにより、到着した瞬間から重い荷物から解放され、身軽に街歩きや夜の街へと出かけられる環境を構築し、滞在のストレスをゼロにする。つまり、三宮到着から、旅行者の周遊が始まることになる。

 

 

3. 関西のラスト・ステーション:「大規模土産物センター」の建設


 旅行者は旅の最後に「まとめてお土産を買う」という行動傾向を持っている。地方の巨大空港(新千歳空港、那覇空港など)が圧倒的な規模で土産物等を集積させている仕組みを三宮に導入する。

 具体的には、関西圏全域の土産物がすべて揃う拠点をコンセプトに整備する。現在でも、新神戸駅では、他地域銘菓(伊勢の赤福や京都の八つ橋など)が販売されているように、三宮のバスタに「関西全域の銘品・土産物がすべて揃う巨大な土産物センター」を建設する。

 これにより、「手ぶら観光」と連動させ、旅の最後にバスタで関西全域のお土産をまとめて購入し、自宅へ直接配送する利便性を提供する。関西圏を離れる際に最後に立ち寄りたい場所を目指す。

 

 

4. 圧倒的な「宿泊環境の良さ」の訴求:朝夕の散歩と朝食カフェ


 ハード面の利便性に加え、大都市・大阪や観光地・京都の喧騒にはない、神戸ならではの「滞在の豊かさ」をアピールする。

 コンパクトな地形に洗練された街並みが広がる神戸では、夜のライトアップされた旧居留地やウォーターフロント、朝の爽やかな海風や六甲山の緑を感じながらの散歩そのものが極上のリゾート体験となる。

 神戸では、西欧料理や中華料理、インド料理、トルコ料理など、世界の料理が味わえる。神戸ビーフ、日本酒、瀬戸内海の海の幸、洋菓子、和菓子、お好み焼きやたこ焼き、明石焼きなどの庶民の味まで、すべてがそろっている神戸は、旅行者を受け入れるには最適である。 古くから根付く洋食・コーヒーや紅茶、パンの文化を活かし、「神戸での朝食」をアピールすれば、神戸宿泊の理由が強化されるだろう。

 

 

5.まとめ
 これらの施策が有機的に連動し、長期的な都市計画として結実したとき、神戸の宿泊客は顕著に増加すると考えられる。それによる滞在人口の増加こそが、結果として街に夜遅くまでの賑わいをもたらし、神戸を真の「夜が遅い都市」へと生まれ変わらせる道である。

 将来的な目標としては、この分野の先行都市である福岡市や札幌市のレベルにまで宿泊客数を増やしたい。それは、現状の倍増を意味する。そのためには、まだまだ多くのホテルを誘致しなければならない。

 この目標は過大だと思う人があるかもしれない。しかし、次のように考えるならば、必ずしも過大とは思わない。関西圏は国内最大の観光資源集中エリアなので、宿泊需要は北海道、九州をはるかに超える。それが現在の大阪の巨大な宿泊需要を生んでいる。大阪の需要は優に神戸の5倍(注)を超える。関西圏全体への巨大な観光、宿泊需要を想定するならば、その一部を分担するとして、倍増は不思議でない。むしろ、到達点から考えなければ、行動変容を促す論考になり得ない。

 こうした目標のもと、民間事業者とも方向性を共有し、着実に取り組みを進めるなら、長期的には実現は可能であると考える。

 

 これまでは、神戸単独で観光誘致をしようとしてきたが、神戸に観光施設をつくることではなく、関西圏全域を観光する、そのための利便性を追求するべきだ。進めるべきは「神戸からの関西旅行」である。この取り組みのキャッチフレーズとして、「始まりはいつも神戸から」、というのはどうだろうか。

 これまでも、一般に、「京都で学び、大阪で働き、神戸に住む」が関西人のライフスタイルの理想とされてきた。その「関西スタイルの体験」を旅のテーマにすれば、観光客の理解が得られやすいのではないか。

 

 ターゲットとしては、関西から遠方の北海道、東北、北関東、インバウンドの東アジアなどが、神戸空港の就航先との親和性もあり、有望だと考えられる。それは、神戸空港の飛躍にも大きく寄与するだろう。

 

 これは、夢物語だろうか。筆者はそのようには思わない。なぜなら、神戸はもともと、そういう都市として選択、設計されているからだ。すなわち、西日本全体の世界への玄関として長年君臨してきたのだから。市内の行政、事業者が発想を転換して、取り組めば、神戸は関西の観光拠点の一角を確実に占めるようになる。そのパイは巨大だから、神戸は札幌や福岡に負けない国際観光都市に変貌するはずだ。

 

(注)延べ宿泊人数

神戸市  総数 7,757千人  うち、外国人:1,407千人(2025年 神戸市延べ宿泊者数)

大阪市  総数 50,534千人  うち、外国人:23,888千人(大阪府地域別 延べ宿泊者数 2024年)

 

 

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神戸は「夜が遅い都市」になれるか

 神戸は「夜が早い都市」だといわれる。「夜が早い都市」とは、夜7時も過ぎると急に人通りが少なくなり、ショッピング街も8時ころまでにはおおかた閉店をしてしまうような都市のことである。逆に、夜遅くまで人通りが絶えず、商店も遅くまで営業をしているような都市は「夜が遅い都市」と呼ばれる。

 この「夜が遅い都市」としては、東京、大阪は別格として、福岡や札幌、名古屋などが思い浮かぶ。これらの都市を訪ねると、夜9時を回っても多くの人々が街中を歩き回り、神戸の日中の繁華街にも劣らない群衆がにぎやかに闊歩しており、自然に、ショップも遅くまで営業し、その繁華な様には圧倒されるような思いだ。

 神戸も、阪急三宮駅北側の一角、サンキタ通りや東門筋など巨大な飲食街があり、日付が変わる時間になっても多くの人々が行き交っており、決して夜が早いだけの都市ではないのだが、神戸を代表する繁華街である三ノ宮センター街や元町商店街も夜は8時頃になると人気(ひとけ)が少なくなり、店舗は閉店してしまう。このような姿を見ると、上記の諸都市と比べるとその差は歴然としている。

 神戸市でも、こうした課題を捉え、都心の夜の賑わいの向上を、「ナイトタイム・エコノミー」の活性化として取り組んでいるようだ。

 

ナイトタイムエコノミー活性化の取り組み


「令和8年度ナイトタイムエコノミー推進事業補助金」応募受付開始


 本市においてナイトタイムのにぎわい創出や回遊促進は、滞在型観光と消費活動に資するものですが、長期かつ継続的に推進していくには、市民や市内事業者主体の自走した取り組みが重要です。そこで、中心市街地におけるナイトタイムの回遊と消費を促すもので、市民や事業者が主体となるナイトタイムエコノミーに資する取り組みを支援します。

 

(神戸市HP 2026/06/02)

神戸市:ナイトタイムエコノミー活性化の取り組み

 

 神戸のナイトタイムエコノミー活性化の取り組みとしては、ウォータフロントの夜景の整備をはじめ、東遊園地のナイトピクニックの取り組みでも、夜遅くまで多くの人々が芝生に座って、くつろいでいる姿を見ることができる。神戸市立博物館では毎週金曜・土曜は20時まで開館時間を延長する「ナイトタイムミュージアム」を実施している。また、昨年オープンした神港突堤のジーライオン・アリーナ神戸も、ナイトタイムエコノミーの活性化の観点から貢献度は大きい。

 

 こうした、夜間のコンテンツの拡充は、もちろん重要であって、引き続き努力を続けていかなければならない。

 しかし、本論では、少し異なった観点からこの問題を考えてみたい。それは、市内の宿泊者の行動である。次の表は、国内の主要都市の旅館・ホテルの施設数、客室数のランキングを示したものである。

 

(e-Stat 統計でみる日本「衛生行政報告例 衛生行政報告例 年度報 」から筆者作成)

 

 そこで気が付くことは、そもそも、上記の「夜の遅い都市」の特徴を考えると、それらはもともと都心に宿泊客が多い都市であるということである。つまり、その地方のブロック中心都市で、いわゆる支店経済の都市である。つまり、もともと出張者が多く、多くの人々が都心に宿泊をしているのである。そうした人々が、自宅に帰宅する必要もなく、夜遅くまで市内で飲食をしたり、散策をしているのではないかと考えられる。そして、最近のインバウンド需要である。一般に、観光客はナイトライフを楽しむ傾向があり、それを目当てに宿泊客が集まるといわれるが、その事情も否定しないが、どちらかというと、その地方を観光するのに、最も交通の便がよい都市に宿泊し、その宿泊客が大量に市内を散策しているのだと考える方が妥当ではないだろうか。

 そもそも、神戸が日帰り観光で十分と言われてしまうのは、インバウンドも含め、多くの観光客が大阪に宿泊をしていることの現れである。その大阪の観光客は、日中は大阪を観光せずに、京都や神戸を観光して、それらを日帰りで十分と言っているのである。ということは、大阪が大都市として観光都市の側面があることは否定しないけれども、大阪が関西地方の代表都市と見做されていて、そこをベースに京都や奈良、神戸を観光するスタイルが定着しているのではないか。つまり、日中は、関西圏を広く観光して、夜に大阪に宿泊するというパターンが定型化しているのではないだろうか。

 そのように考えると、ナイトエコノミーの大小は、観光客の宿泊の結果であって、ナイトライフの良否の差ではないのではないか。先ほどの表でも、試しに福岡、札幌と比較すると、ホテルの室数は神戸の2倍程度あって、単純に1日1~2万人多く宿泊者があるという状態である。これらの人数が街中にあふれると、街のにぎわいが変わるのは明らかであろう。

 実際に、三宮センター街や元町商店街を夜8時以降に歩いてみると、歩いている者は、地元の人々は少なく、スーツケースを引っ張ったり、地図を見ながら歩いている様子をみると観光客が大半ではないかと思われる。神戸空港の国際化が始まり、海外の観光客と思われる人々も多く街中を物色しながら歩いている。地元の人々は、日常の生活なので、夜間はうろうろしないのだ。

 

 そこで、神戸市が、ナイトエコノミーの活性化、神戸市の「夜の遅い都市」化を目指すならば、上記のコンテンツの拡充と同時に、神戸市への宿泊客を増やすことを考えるべきである。

 これに対して、市内への宿泊客を増やすことは、ナイトエコノミーの充実が先ではないかと考える人があるかもしれないが、筆者は、原因と結果は、市内への宿泊客の増やすことが先ではないかと考える。つまり、観光客の宿泊拠点となればこそ、ナイトエコノミーは発展するのだ。なぜならば、需要のないところに供給は続かないからだ。

 

 では、神戸への宿泊客を増やすにはどうすればよいのか。この点については、次回検討することにしたい。

発展著しい岡山

 

 岡山は、瀬戸大橋開通後、岡山駅を中心とする東西、南北の交通の十字路として、中国地方東部だけではなく四国地方をも包含するブロック中心都市としての存在感を高めつつある。その賑わいは、広島には及ばないものの、注目すべきものがある。

 

 岡山は、広島と同様に、駅中、駅前の積極的な開発を行い、駅の東西を高架で結ぶ自由通路に面してショッピング街が整備され、多くの人が行き交い、非常にぎわっている。

 

 岡山駅の駅前には、2014年にイオンモール岡山が開業し、駅から直接つながる地下道も整備されている。

 

 

「イオンモール岡山」

(略)

 開発計画では中国・四国地方最大級の「都市型大規模モール」として、地下2階・地上8階の多層階、350の専門店で構成されている。イオンモールの「西日本における旗艦店」と位置づけ、年間2000万人の集客を見込んでいる。地下街の岡山一番街を通じて、雨に濡れずに徒歩で岡山駅にアクセスすることができる。同店の開業は天満屋が位置する表町商店街など岡山市中心部に大きな影響を与えた。

 着工時に発表された開発コンセプトは「おかやま未来スタイル創造特区」であり、東京や大阪・神戸など大都市圏と遜色ない商品を取り入れた商業施設が目指されている。1階から4階までは「“モノ”体験」として先端ファッションやフードコートなどが整備される。5階から7階は「“コト”表現」として、ルーフトップガーデンやレストラン街のほか、岡山放送(OHK)のスタジオ・報道部門のオフィス、600席のホール、シネマコンプレックスなどが整備される予定とされた。

(略)

 

「イオンモール岡山」(Wikipedia)

 

 イオンモール岡山は、延べ床面積25万平方メートル、商業施設面積9.2万平方メートルという巨大な規模を誇っている。この数字は、ハーバーランドumieの商業施設面積7.2万平方メートルをしのぎ、西宮ガーデンズの10.7万平方メートルにも匹敵する。

 店舗構成についてみると、おおまかな印象であるが、西宮ガーデンズが阪急沿線の住宅街を背後に抱えるという立地条件から、高級な品揃えではあるものの都心ではないため、生活雑貨、日常のファッションなどが充実しており、郊外のショッピングセンター的な要素も感じられる。ハーバーランドumieは、神戸港に面する観光地的な側面と郊外型の量販店的な性格を併せ持っている。これに対して、イオンモール岡山は、中国地方東部および四国地方を商圏とする広域の都市型の店舗というように性格づけられているようだ。

 この三者では、イオンモール岡山が最も新しく、建物の印象は西宮ガーデンズの造りに似ており、これと比べるとハーバーランドumieは、やや古びた印象を受ける。イオンモール岡山は、すべての需要をこの一館で賄えるよう、品揃えは都心型から日用品までバランスがとれた構成で、おそらく、ここ1か所ですべての都市的な消費は充足できるのではないだろうか。

 このようなイオンモール岡山は当然に、岡山の商業勢力図に大きな影響を与えており、従来の中心街であった表町の商店街は、劣勢を強いられているように思われる。

 岡山市では、こうした状況から、岡山駅周辺に集まる人流をいかにして旧市街地へ回遊させるかということが課題となっている。これまで岡山駅から少し離れた位置にあった路面電車の停車場を、線路を約100メートル延伸し岡山駅の中央通路の出口あたりに直接接続するような形に新設し、乗降客が天候にかかわらず自由に往来できるよう停車場に上屋と駅舎までの長庇を設置する計画となっている。

 

(出典:岡山市ホームページ)

 

岡山駅前広場への路面電車乗り入れ整備事業について

 

事業目的

 今後の人口減少、高齢社会の進展を見据えると、公共交通の充実は喫緊の課題であり、多くの方々が利用する岡山駅は公共交通ネットワークの要であることから、交通結節機能の強化を図るとともに、回遊性の向上、ひいては都心の活性化を図ることを目的に、岡山駅前広場への路面電車乗り入れ整備事業を進めています。

 併せて、岡山市の玄関口である駅前広場の機能や魅力向上を図るため、後楽園に見立てた駅前広場整備を行います。 


岡山駅前広場に路面電車が乗り入れるとどうなる?

 JR岡山駅と路面電車の電停の距離が近くなり、わかりやすくなるため、乗り換えが便利になります。

 移動の選択肢が増えるため、今まで以上に気軽に移動ができるようになります。

 また、駅前広場のリニューアルにより、屋根付きの通路や案内所、待合所、トイレが整備され、さらに公共交通が使いやすくなります。

 

事業概要

 路面電車乗り入れ
 軌道延伸 延長 約100m(幅員=6.5m)
 停留場の新設(駅前広場内)
 交差点改良(駅前交差点の南進左折レーン新設)

 駅前広場整備
 タクシーと一般車送迎ゾーンの入れ替え
 電停上屋、カスケード、公共交通案内所兼待合所、駅舎前の長庇、バス乗り場上屋、修景ゾーンの整備
 イベントスペース、歩行者動線の確保

 

(以下 略)

 

(岡山市ホームページ(2022/04/07))

 

岡山駅前広場への路面電車乗り入れ整備事業について | 岡山市

 

 岡山市は、岡山駅を中心とする大規模な商業集積を進めており、非常に利便性の高い商業空間が出現している。商業集積として質・量とも充実しており、施設の新しさや広々とした快適性という点では神戸をも上回っているように思われる。

 こうした状況を考えると、中国四国地方の住民が神戸にわざわざ買い物に来てもらうことは、容易なことではないと思われる。神戸には、少なくとも岡山や広島に劣らないだけの新しさや規模を確保する努力が求められるし、さらにはそれらを上回る高度な水準の商業集積を作り出していかねばならない。

 

大丸神戸店が19年ぶりに売上1千億円超 富裕層やインバウンド好調

 

 大丸松坂屋百貨店などを運営するJフロントリテイリング(本社・東京)が4月に発表した2026年2月期(25年度)決算で、大丸神戸店の売上高は前年比3.4%増の1017億3200万円と、19年ぶりに1千億円を超えた。

(略)

 小野圭一社長は記者会見で「大丸神戸店が完全復活を遂げて心からうれしく感じているが、まだまだポテンシャルはある。岡山、広島、四国、さらに広域からご来店頂ける店舗を目指していきたい」と話した。(略)

 

(朝日新聞 2026/6/18)

 

 

 上記の観点から考えると、大丸神戸店と旧居留地のブランド街は、神戸商業の強力な「資源」となりうるものである。これに匹敵するだけの百貨店は、中国四国地方を見渡しても存在しない。このようなブランド街は、関西圏の高額所得者が集中する阪神間を後背地に擁する神戸の特殊事情によるところが大であり、一朝一夕では成立しないものだろう。これをさらに充実させて、中国四国のブランド需要を囲い込むことが神戸の都市戦略になると考えられる。これをさらに魅力あるものにするための努力が求められるが、一つの方法として、同店へのアクセス環境の整備を目的として、駅(三ノ宮駅、元町駅)からの歩道の整備や、雨や直射日光を遮る歩道上のキャノピーの整備が考えられるのではないだろうか。

 

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 広島、岡山をはじめ、各都市でも、交通の拠点である駅中あるいはその周辺に大規模かつ最新の商業集積を行っている。それにより、いかに広域から多くの人々を自都市に呼び込むかに心血を注いでいる。それは、都市間競争、エリア間の集客競争にしのぎを削っている姿である。その先には、巨大な商業集積である大阪梅田がある。地域間競争を勝ち抜き、大阪への需要の流出をいかに防ぎ止めるかに腐心している。まず、エリア間競争を勝ち抜き、需要を取り込み、その上で、集まった客をいかに旧市街地に流し込むか、そのために広島は駅中に路面電車のターミナルを構築し、岡山は駅前に停留所を移設しようとしている。いかに、駅前を中心に、快適で移動しやすく、効率的、機能的な空間を形成するか、長距離交通機関の利用客を都心に導き入れるか、いずれの都市もこの点に明確な目的意識を持ち、従来の都市の姿を変えることもおそれず、大胆なまちづくりを進めている。いずれも「雨にも濡れない」という性能を強調しているのに対して、神戸は「歩きやすい街」と言いながら、雨天をほとんど考慮していないのが対照的に思われる。

 

 神戸の都市政策に携わる人々は、実際に、大阪はもとより、広島、岡山の様子も見て、神戸の都市づくりを検討してほしい。

 

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神戸メガ・キャノピー構想

 神戸の都心には、三宮センター街と元町商店街という大きな商店街があり、神戸の商業の背骨とも言える繁華街となっている。その特徴は巨大なアーケードである。アーケードは風雨を防ぎ、直射日光や炎暑、あるいは寒風から人々を守り、路上にありながら全天候で快適に利用が可能な空間を生み出している。この二つの商店街が神戸の都心のメインストリートとなっているのは、このアーケードが果たすところが大きいと考えられる。

 こうしたアーケードについては、時代の流行り廃りがあり、近年は、より開放的な空間こそ大事であるとの考えから、撤去される例もみられる。こうした事例として、横浜の伊勢崎モールや神戸の新開地商店街などがある。その一方、高松市街の商店街のようにアーケードの十字路部分に巨大なガラスのドームを新設するなど、機能性だけではなく街のシンボルとして再生する例もある。

 このアーケードについて、都市の機能を高めるインフラとして、再度、その価値を見直してもよいのではないかと感じる。

 神戸には前述のように、三宮センター街、元町商店街という、全国的に見ても巨大なアーケード型の商店街がある。これらの商店街はJR三ノ宮駅、元町駅、神戸駅にちょうど沿うように存在している。この立地条件を活かして、もっと機能性の高い都市空間を作ることができないだろうか。

 上記の二大商店街はそれぞれ、アーケードで覆われ、全天候型の環境を有している。しかし、この商店街相互の間および最寄りの三ノ宮駅、元町駅、神戸駅との間は、せいぜい数百メートルではあるが一定の距離があるため、その間の移動においては風雨や直射日光にさらされることになる。これでは、せっかくの全天候型の環境も、価値は半減してしまう。そこで、これらの相互をつなぐ大型のキャノピーを新たに設置して、三ノ宮駅から元町駅、神戸駅まで一体の全天候型の巨大な空間を生み出してはどうかというのが今回の提案である。

 昨今、神戸市は、都心の回遊性を高めるために、歩きやすい街づくりとして、車線の縮小、歩道の拡幅等の施策を行っている。その一環として、街路樹により木陰の創出を行う「こうべ木陰プロジェクト」や新型の日よけ(スマートシェード等)を設置などを進めている。こうした新たな路上の大型キャノピーの設置は、神戸市が進める方向性と合致すると思われる。このキャノピーを「メガ・キャノピー」と名付け、三ノ宮駅前、元町駅前、神戸駅前の三ケ所に設けようとするのが「神戸メガ・キャノピー構想」である。

 

 三か所のメガ・キャノピーはそれぞれ次のようなものを想定している。

(1)神戸駅前キャノピー

 JR神戸駅から元町商店街の西門までの歩道上を覆う。現在、神戸駅から元町商店街までの動線が確立されておらず西元町地区の回遊性実現の大きなネックになっている。この部分については、JRの高架下を活用し、神戸駅から高架下を北上して多聞通に面するところまでをモール化し、そこに神戸駅の東口を設けて、そこから元町商店街西ゲートまでのキャノピーを設置する。これにより、現在ミッシングリンクとなっている部分の動線の確立効果が見込まれる。全天候の動線が確立すると人通りが増加し、沿道の活性化に大きく寄与すると考えられる。

 

(2)元町駅前キャノピー

 JR元町駅から大丸百貨店までの舗道上を覆う。ここに元町駅前キャノピーを設置する。従来、三宮の阪急百貨店が地下道で駅と結ばれていることと比べて、神戸第一の大丸百貨店がそうでないことは残念なことであった。元町駅から元町商店街、大丸百貨店の間も雨に濡れずに移動できればというのは、神戸市民なら一度は考えたことがあることではないだろうか。天候にかかわらない安定した動線の確立は元町地区、旧居留地の発展に大きく寄与すると考えられる。

 具体的には、今後予想される元町駅の改修計画と合わせて、現在の元町駅の中二階に新たなコンコース、改札階を設け、そこから南側に屋根付きのペデストリアンデッキで中央幹線を跨ぎ、エスカレーターで地上に降り、元町駅前の交差点の南西部から恋川筋の西側歩道に沿って、元町商店街の東側ゲート前までの間にキャノピーを設置する。また、大丸前の横断歩道上にも天蓋を構築する。

 

(3)三ノ宮駅前キャノピー

 三ノ宮駅から三宮センター街東ゲートまでの歩道上を覆う。三宮センター街から三ノ宮駅前の間は「さんちか」があるので、今でも雨天の対応はできている。しかし、さんちかは手狭で、本来なら大幅に拡張したいところであるが、費用の面からも実現は難しいだろう。雨が降ると、すべての人流が地下街に流れ込み、人があふれ、とても快適な歩行空間とは言えない。そこで三ノ宮駅南側にメガ・キャノピーをつくる。これにより雨の日も地上を快適に通行できるようにする。具体的には、交通センタービル南側のペデストリアンデッキに屋根を設置し、さらに三宮交差点の南東部から三宮センター街の東ゲート前までの歩道上にキャノピーを設置する。

 

 キャノピーは、デザイン性を追求し、街のシンボルとなるようなものを作る。屋根材は透光性の高いものを採用し、明るく清潔な空間とする。さらに、屋根にはソーラーパネルを設置するなど、資源循環に適合したものとする。また、夜間にはライトアップして、観光資源とする。

 

 最後に、神戸メガ・キャノピー構想の効果を整理すると次の通りである。

・風雨や直射日光を遮り、三ノ宮駅から元町駅、神戸駅までの巨大な全天候型の快適性の高い歩行者空間を確立する。

・動線の明瞭化。特に、神戸駅と元町商店街の動線がわかりにくく、街が分断されているが、これを解消し、街の回遊性を高める。

・エキナカ、駅前空間の不足を補う。神戸は主要駅が非常に狭く、駅前空間が不足している。これらのあまりの狭隘さは、来街者を拒絶するかのように感じさせる。これが神戸が広域の中枢都市でありうるためのボトルネックになっている。

・地上のキャノピーは建設費は、地下街を新たに建設、拡張するのに比べ、格段に安い。

 

 もし、この構想が実現すれば、神戸の街はかつての面目を一新し、市街地の中にあって機能性、快適性の高い空間を実現し、ボトルネックを解消し、回遊性が高まり、その利便性を求めて多くの人が訪れ、活動をする、西日本有数の大都市として、発展することが期待できる。

 

 

ノートルダム神戸の噴水ショー

 

ヴェルサイユ宮殿の噴水

 

世界遺産「ヴェルサイユ宮殿」の庭園で催される噴水ショーを、

日本最大級のスケールでノートルダム神戸に再現。

 

ダイナミックでありながら繊細な水の動きは、

まるで、様々な表情を見せながら華やかに舞うバレリーナのよう。

 

水と光、そして音が織りなす幻想的な光景は、

ロマンティックで心に深く刻まれる美しさ。

その鮮やかな輝きは、いつまでも記憶に残ることでしょう。

 

(ノートルダム神戸の前面に設置された看板の銘文)

 

 神戸のウオーターフロントに「ノートルダム神戸」という結婚式場があり、特定の曜日を除いて毎日、日没後に噴水ショーを行っている。噴水ショーは式場の建物に面した南側の庭園で行われ、式場の利用者だけではなく、そこを通りかかった一般の者も自由に観覧することができる。

 噴水は、鮮やかな七色の色彩でライトアップされ、それらが、向きを変え、渦巻きのように回転し、まるで生き物のように縦横に動きまわる。水は、最高でビルの4階に達する付近まで吹き上げられ、非常に迫力がある。噴水は音楽に合わせて動きや色調を変え、音楽と光は互いに魅力を高めあい、見る者の心を動かす。もしも筆者が神戸を訪れた旅行者であったなら、このショーを見ることができた一点をもって、神戸を訪れて良かったと思うだろう。その素晴らしさをどのように表現したらいいだろうかと、頭を巡らしていると、冒頭の銘文に出くわした。銘文は、このショーのすばらしさを巧みに表現している。

 

 ショーは、全体で15分間ほどで、3部構成となっている。

 第1部は、華やかな宮廷の舞踏会のような軽やかなワルツである。音楽に合わせて、美しいバレリーナが、しなやかに舞い踊るようだ。華やかに、明るく始まった音楽であるが、進むにつれ次第に愁いを帯び、移ろう美しさとはかなさが感じられる。明るさともの悲しさがせめぎあう。しかし、最後には音楽は明るさ、力強さを取り戻し、人生のすばらしさを讃えるかのように壮大に音楽は締めくくられる。

 第2部は、第1部と舞台が変わって、中近東風というのであろうか、エスニックなムードである。やはり、異国の踊り子が激しく舞い踊るようで、美しく幻想的な印象である。しかし、終盤に向けて、大いに盛り上がりを見せて終わる。

 第3部は、おなじみの、Sarah Brightman & Andrea Bocelli - Time to Say Goodbye である。華やかな祝宴を締めくくるかのような、静かで厳かな美しい音楽である。そして、ここで出会った人々との別れを惜しむかのようだ。音楽は。女声から男声、男女の二重唱と次第に高揚の度合いを高め、それに応じて噴水も、次第に激しさを増し、高揚の上に高揚を重ねるようにして噴水ショーはついにクライマックスを迎える。

 

 このショーの成功は、まず音楽の選曲が優れているところにあるように思われる。もともとが人々の感情を揺さぶる系統の音楽であり、さらに屋外で聞く音楽の感動と噴水の鮮やかな光の連動が相乗効果となって、一層感動を高めることに成功している。

 

 ところで、この噴水ショーを見る観客の数が決して多くないのが、やや残念なところだ。

 その原因は、ショーが行われる環境にあると思われる。

 ノートルダム神戸は、神戸のウオーターフロントのハーバーランドとポートタワーのあるメリケンパークとの中間点に位置し、観光客が絶え間なく往来する人通りの多い場所にある。ところが、ノートルダム神戸と人々が往来する動線との間に歩行者用の陸橋が立ちはだかり、また、船客待合所(かもめりあ)が斜め前方にせり出し、往来からは目隠しされた状態となり、ショーが行われていても、気づくことなく人々は通り過ぎて行ってしまう。この状態はなんとか解消できないだろうか。往来からも気が付きやすいよう、できれば前方の障害となる陸橋の配置も見直し、多くの人が鑑賞できるような環境整備をしてほしい。

 また、神戸市の観光当局でも、神戸のウオーターフロントの観光資源の一つとして、場所や上演時間などをもっと広く周知すべきであろう。

 せっかく、これだけの素晴らしい噴水ショーなのであるから、神戸を訪れるできるだけ多くの者が鑑賞することができるならば、神戸のウオーターフロントの観光地としての地位は一層確かなものになるのではないだろうか。

 

 

 

法治主義と民主主義(斎藤兵庫県知事の公益通報者保護法違反問題に寄せて)

 斎藤兵庫県知事の公益通報者保護法違反問題については、これまでの県の第三者委員会の報告や、主務官庁である消費者庁や総務省の技術的助言が行われたことなどからも明らかなように、斎藤知事の法令違反はすでに明白であり、議論の余地はない。にもかかわらず、いまだに斎藤知事は、自らの非を一切認めず、誤りを是正しようとせず、その地位にとどまり続けている。これに対して、兵庫県知事の定例記者会見が開かれる際には、毎週、大勢の人々が県庁前に集まり抗議の声を上げるということが1年以上にわたって続いている。

 

 この問題について論じる有識者といわれる人達の中でも、斎藤知事の法令違反を認め、辞職を求める意見を述べる一方、辞職後、再度出馬して「県民の信を問え」と結論づける論説が散見される。こうした考え方は、2024年9月の不信任案可決、出直し再選挙の際にも見られたものであるが、筆者は、こうした主張に強く違和感を感じるものである。その違和感の原因こそ、今回の問題の解決を阻み、混乱を招いている原因だと考えられる。それは、民主主義と法治主義の関係についての問題である。

 

 法治主義と民主主義はどちらが優先されるべきか。一般に、法治主義と民主主義は車の両輪であり、どちらも不可欠であるということが言われるかもしれない。

 一般論としては、上の議論は誤ってはいない。しかし、「ニワトリと卵」の次元で考えるならば、法治主義が優先されるべきだ。行政の長は適正な手続きで選ばれなければ民主主義は成り立たない。不適正な手続きで選ばれた者には行政を執り行う正当性はない。

 現代の民主主義社会は法治主義が前提である。つまり法治主義の優先である。一般の公務員が、着任にあたって、日本国憲法、法令の遵守への宣誓が義務付けられているのは、その具体化の一つである。県知事などの公選で選ばれる特別職の公務員も当然、一般の公務員以上に厳しくそれが求められなければならない。そもそも、それが守れない人は、公職の欠格者というべきである。(一般社会においても、法令を遵守しない人は社会の構成員として問題はあるが、「欠格」という概念があてはまらない。)

 

 兵庫県知事の問題は、つまるところこの問題に行き着く。斎藤元彦氏の存在は、この原則、すなわち法治主義の優先のアンチテーゼとなっている。

 

 市民の側にこの点についての理解の混乱があるように思われる。しかし、この問題については有識者にすら混乱があり、問題を正しく整理できていない。つまり、冒頭で紹介した事例のように、最終的な判断を有権者の投票に委ねようとする傾向である。違法行為が投票によって適法となることなどありえない。民主的な正当性と個々の行為の法的な正当性は別次元の問題である。「広義の民主主義」と法治主義と民主主義(多数決原理)という場合の「狭義の民主主義」を区別して考え、法治主義の優先を再確認しないと、それは「独裁国家」になってしまう。兵庫県の問題が深刻であるのはこの点である。そして、斎藤知事の居座りの「成功」により、こうした傾向が全国的に拡散しつつあるように思われる。

 選挙は法に従って行政を執行する権限を与えるための手続きと理解されるべきである。法律を守れない人は公職の欠格者なのだ。安易に、出直し選挙、禊を求める論説は強く戒められるべきである。この「有識者」の混乱が、社会の混乱に拍車をかけている。法律を尊重しない人に公職の資格はない。この考え方を有識者、市民が広く再確認をする必要がある。欠格者が選挙に出馬することを当然のように受け入れる風潮は決してあるべきではない。

 

水辺のイルミネーション『KOBE BUBBLUMI 2026(コウベバブルミ)』が開催

 

イベント名   KOBE BUBBLUMI 2026

開催日     2026.3.20-4.19

時間      イルミネーション:日没~21:30

イベント概要  アリーナ西側・マリーナ開業予定地の水辺をアートキャンバスに見立て、オーストラリア最大級のカルチャーイベント:Vivid Sydneyでも好評を博したアーティスト:Atelier Sisu(アトリエシス)を招聘し開催。昼はシャボン玉のようなきらめくバブルアート、夜はライトアップしたカラフルなイルミネーションとして、BUBBLE×ILLUMINATION が訪れる時間帯によって異なる印象で楽しめます。アジア初開催となる神戸ウォーターフロントの「新感覚なイマーシブアート体験」にご期待ください。

 

(TOTTEI KOBE ホームページ)

 

【観覧無料】イマーシブな水辺のイルミネーション『KOBE BUBBLUMI 2026(コウベバブルミ)』 | EVENT : TOTTEI | GLION ARENA KOBE

 

 3月20日から4月19日までの1か月間の会期で、新港第一突堤と第二突堤の間のエリアにおいて、『KOBE BUBBLUMI 2026(コウベバブルミ)』が開催されている。

 このイベントは、海外の新進気鋭のアーティストを招聘し、アジア初開催となる挑戦的な取り組みであり、非常に注目される。

 

 実際に現地を訪れてみた。

 夜の波静かな港の水面を、無数の発光する球体が、時間とともに様々に色調を変えながら、ゆらゆらと漂っているその姿は、非常に美しくまた神秘的である。わずかな波が光を揺らし、ただ静かに、護岸を洗うかすかな波音が心地よい。周囲は、アリーナや、メリケンパーク、三宮のビル群に囲まれて、美しい夜景も楽しむことができる。

 今回のイベントは、都心に隣接して、広大な灯りのない空間を抱えるという神戸の街の特性にきわめて相応しいものであるように感じる。

 初日であったせいか、それほどの人出もなかったが、もっと多くの人が訪れてもよい、とても上質のイベントであると思われた。できれば、今回だけに限らず、毎年、恒例で実施すれば、神戸の観光名所になるのではないだろうか。

 

 今回のイベントでは、神戸ゆかりの企業が多く協賛をしている。

 その中に、大手商社の兼松株式会社が入っており、同社は次のようにプレスをしている。

 

兼松、神戸・新港町にて開催されるイルミネーションイベント「KOBE BUBBLUMI」 に協賛

 

 兼松株式会社(以下、「兼松」)は、2026年3月20日(金・祝)から4月19日(日)まで神戸・新港町にて開催されるイルミネーションイベント「KOBE BUBBLUMI 2026」に協賛いたします。

 兼松は、創業の地である神戸にルーツを持つ企業です。 現在、新港町を中心とするウォーターフロントエリアでは、アリーナやスーパーヨットマリーナの整備などを含む再開発が進められています。創業の地である「みなとまち神戸」のにぎわい創出に向けた取り組みに共感し、本イベントへの協賛を決定しました。

(中略)

 兼松は本協賛を通じて、神戸ウォーターフロントエリアのにぎわい創出に貢献するとともに、今後も地域のステークホルダーと連携しながら、その発展に寄与してまいります。

 

(同社ホームページ (2026.03.19))

 

兼松、神戸・新港町にて開催されるイルミネーションイベント「KOBE BUBBLUMI」 に協賛

 

 その記載にもあるように、兼松は神戸で創業、発展した企業で、今でも登記上の本店は神戸市中央区伊藤町に置いている。海岸通に現在も残る「海岸ビルヂング」はかつての兼松商店の本社である。また、神戸大学内にある兼松記念館のクラシカルな建物は1934年に兼松商店が商業研究所として大学に寄贈したものである。このような神戸ゆかりの企業が、神戸の活性化のために協賛をしてくれているのは、心強い限りだ。

 

 

 

 

 以下、蛇足ながら、静かなイベントなので賛否はあるかもしれないが、ところどころにBGMを流す時間があってもよいかもしれないと感じた。美しい光景と感動的な音楽の相乗効果で、より強い印象を残すのではないだろうか。音楽はできるだけ、静かな抒情的なものがよいと思う。例えば、ベートーベンの「皇帝」の第二楽章や、リストの「慰め」、ポップなところでは、10CCの「I’m Not In Love」、セリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On]などがよいのではないだろうか。