2016-01-01から1年間の記事一覧

三宮アクションプランについて

神戸市は1日、市の玄関口である三宮地区(中央区)の再整備アクションプランを公表した。スケジュール感やスピード感を持って再整備を推進するとともに、市民に都心の動きを目に見える形で示そうと今後5年程度の事業計画をまとめた。 三宮再開発計画につい…

H2Oとの協調

関西空港 2313万人、伊丹空港 1454万人、神戸空港 243万人、年間合計 4010万人。もしも関西国際空港が神戸沖にできていたら、これだけの人々が日々三宮を通過していたわけで、都心の活性化が課題となることはなかったであろう。関西空港の誘…

百貨店商圏の安定性について

地区別の百貨店年間売上高(日本百貨店協会)をみると、神戸を1とした場合、大阪は、2004年は4.82となり、阪急梅田店の建て替えが始まる2005年からこの値が下がり始め、2010年に4.37まで下がり、阪急梅田店の全面改装直後の2013年…

関西空港と神戸

神戸の凋落は、関西国際空港の泉南設置から始まったように思う。関空の設置問題は、当時、伊丹空港を廃港にし、関空をどこに設置するかという議論だったのだが、その前提で、もし、泉南に設置されれば、神戸市民は、航空機を利用する場合、わざわざ大阪を経…

神戸港とシンガポール

1980年頃までは、神戸港は、香港、釜山、シンガポールを凌ぐ世界有数のコンテナ港であった。その後、神戸港が足踏みをする中、これらの諸港は急激に成長し、現在ではシンガポールの取扱量は神戸港の10倍以上となっている。神戸港を尻目にアジアの諸港…

宮崎辰雄神戸市政について

宮崎市政は、右肩上がりの時代を背景に、都市経営の旗印のもと市政運営を行ったが、その基本的な考え方には、いかに開発の成果を市政に還元させるかという考え方があった。ひとつひとつの事業としてではなく、市政全体として最少の経費で最大の福祉を達成す…

新神戸駅の活用

新神戸駅は政令指定都市にある新幹線の駅で、唯一JR在来線と接続していない駅である。在来線に接続しておれば、市内発着扱いにより市内の移動については交通費が発生しないのに、在来線に接続していない新神戸駅では目的地まで余分の交通費がかかってしま…

大阪について

神戸の競合都市として、常に大阪の存在が問題となるが、ここで重要なことは、一般のイメージに反して、大阪は、現代においては必ずしも交通の絶対的な中心地とは言えないということだ。 大阪は、かつて「天下の台所」として我が国経済の中心地として君臨した…

若者の神戸移住を促進?

最近の神戸市の施策を見ていると、疑問を感じることがある。例えば、神戸市への移住促進(LIVE LOVE KOBE)などは、宿泊施設もないような地方においては現地に宿泊してもらうよう住居を提供することは必要があるだろうが、神戸市においてはホテル等も十分存…

神戸市の過去と未来

神戸は国際貿易港である神戸港を中心に西日本の交通の主要な結節点にあり、いわば扇の要の位置に当たる。神戸は、明治時代以降、大阪に代わる西日本の中枢(及び海外植民地統治の拠点)として開発された都市であると考える。東海道本線・山陽本線の終着駅が…

大神戸主義と小神戸主義

都市の果たす役割を考えたときに、その住民だけを対象に考えるのか、より広域の周辺都市、周辺地方までを含めた住民、さらには他地方、海外までも視野に入れてその中での都市の果たす役割を考えるのか、二つの考え方に分けることができる。神戸という都市に…

神戸に観光客をどうやって呼び込むか

神戸は、宿泊拠点としてアピールするべきと考える。 個人的な経験を踏まえると、交通の便がよく、なんでも揃っているというのは宿泊地選択の大きなポイントである。また、宿泊地から片道1時間をかけて観光地へ赴くのは普通のことだ。そのように考えると、神…

広域交通拠点としての神戸

明石海峡大橋開通後、淡路、四国と陸路で直接結ばれることになった神戸(三宮)は、いまや長距離バスの一大発着地となっている。西日本諸都市間の便に限れば、路線数、便数において、広島や岡山を凌駕し、大阪(梅田または難波)とほぼ遜色のない状況である…

神戸空港開港10周年にあたり

神戸空港の開港10周年についての民放各社の報道を視た。いずれも実績が計画にはるかに及ばないとしつつも地方空港第一の旅客数を上げている実績を一定評価し、開港当時のような「ムダな公共事業」との批判は消え、神戸空港に課せられている制約の厳しさに…

拠点都市としての神戸

1 明石海峡大橋で淡路、四国と結ばれる神戸(三宮)は、長距離バスの一大発着地となっており、大阪を除けば、瀬戸内圏(大阪湾岸、中国、四国地方)の最大のターミナルとなっている。西日本諸都市間の便に限れば、路線数、便数において、広島や岡山を凌駕し…

作文行政からの脱却?

「役所に計画のたぐいが多い」ことを挙げて「作文行政からの脱却」を、久元市長は主張している。 そもそも、「計画」を策定する意義としては、単に主観的な目標を示すだけのものではなく、現状を客観的、総合的に把握し、利用可能な人的物的資源を洗い出し、…