2024-01-01から1年間の記事一覧

混乱が続く兵庫県政

斉藤元彦氏が出直し兵庫県知事選挙で当選し、兵庫県知事の座に舞い戻ったが、兵庫県政の混乱は収束するどころか、問題はますます拡大し、深刻化の度合いを深めている。今回の選挙を巡っての斉藤陣営およびそれを支援する候補者側の不正が次々と明らかになり…

2024年11月17日兵庫県知事選挙の結果について

斎藤元彦・前知事(47)の失職に伴う兵庫県知事選は17日投開票され、斎藤氏が、前同県尼崎市長の稲村和美氏(52)ら新人6人を破り、再選を果たした。パワハラなどの疑惑を内部告発された問題で県議会から全会一致で不信任決議を受けた斎藤氏は、選挙…

兵庫県は兵庫県民のもの

斎藤知事は失職したが、兵庫県政の混乱は止まるどころか、まるで地獄の蓋が外れたかのように、いずこからとも正体のわからぬ者達が次から次に湧き出で、魑魅魍魎が跳梁跋扈する魔女の夜会のような状況となってしまった。 この10月31日に、知事の失職を受…

フラットな社会

組織の姿は時代とともに変化をしていく。 従来、我が国の組織は、係や班などの小単位のユニットを課などのグループで束ね、さらにそれらを部などの大グループで束ね、それぞれのグループに長を置くという具合に、ピラミッド状に構成されていた。どうしてこの…

斉藤知事失職、出直し選挙へ

兵庫県議会(定数86)に不信任決議を全会一致で可決された斎藤元彦知事(46)は26日午後、県庁で記者会見を開き、県議会を解散せずに失職を選び、出直し知事選に出馬することを正式表明した。 (毎日新聞 2024/9/26) 全会一致で不信任決議を可決され…

原口忠治郎の顕彰(補)

先日、NHKの「新プロジェクトX」というテレビ番組において、明石海峡大橋が取り上げられ、その中で、この大橋を構想し、実現に心血を注いだ当時の神戸市長 原口忠治郎に注目が集まった。特に、彼が残した「人生すべからく夢なくしてはかないません」とい…

斉藤兵庫県知事に対する内部告発問題(12)

兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラなどの疑惑を内部告発された問題で、兵庫県議会は19日開会の9月定例会で、知事への不信任決議案を全会派で共同提案し、全会一致で可決した。斎藤知事は失職か、議会解散かの選択を迫られる。 不信任決議案の可決後、斎藤知…

斉藤兵庫県知事に対する内部告発問題(11)

兵庫県の斎藤元彦知事らが内部告発された問題で、県議会最大会派の自民党は12日、9月定例議会開会日の19日に斎藤氏の不信任決議案を提出する方針を決めた。ほかの4会派、無所属議員も自民と共同で提出する方針。決議案は可決、成立が確実な情勢で、斎…

斉藤兵庫県知事に対する内部告発問題(10)

兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラなどの疑惑を内部告発された問題で、県議会の百条委員会は5日午前、公益通報制度に詳しい奥山俊宏・上智大教授を参考人として招き、告発への県の対応について見解を聞いた。奥山教授は、県が告発を公益通報として扱わず、告…

斉藤兵庫県知事に対する内部告発問題(9)

兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラなどの疑惑を内部告発された問題で、県議会の百条委員会は30日、斎藤知事の証人尋問を始めた。 前県西播磨県民局長の男性職員(7月に死亡)が3月に報道機関などに送付した告発文書では、「出張先で公用車を降り、20メー…

斎藤兵庫県知事に対する内部告発問題(8)

兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題で、元県西播磨県民局長の男性(7月に死亡)が県の公益通報窓口に通報した直後の4月中旬、知事が元局長を早い段階で懲戒処分できないか検討するよう人事当局に指示していたこと…

神戸三景

神戸は美しい都市である。そのことは、神戸に暮らす市民なら誰もが実感しているのではないだろうか。 その美しさは、他の都市に見られるように、ある特定の山や川、歴史的建築物が美しいというのではない。たとえば、神戸には富士山や桜島のような圧倒的な存…

斎藤兵庫県知事に対する内部告発問題(7)

兵庫県の斎藤元彦知事は7日の定例会見で、自身のパワハラなどに関する内部告発へのこれまでの対応について時系列で説明した。3月20日に知事自身が告発文書を入手したものの公益通報として告発者を保護すべきかどうか検討せず、副知事ら県幹部に調査を指…

斎藤兵庫県知事に対する内部告発問題(6)

斎藤知事に対する内部告発について、兵庫県議会は地方自治法に基づく百条委員会を設置し、真相究明にあたることになった。 7月4日、県議会の議長などが、斎藤知事と会談し、今後、調査などに協力した職員が人事異動などで不当な扱いを受けることがないよう…

斉藤兵庫県知事に対する内部告発問題(5)

兵庫県職員が行った斉藤兵庫県知事に対する内部告発は、当該職員に対して停職3カ月の懲戒処分が科せられ、その後当該職員は自ら命を絶つという痛ましい結果となった。 こうした内部告発については「公益通報者保護法」という法律があり、その中に、当該公益…

斉藤兵庫県知事に対する内部告発問題(4)

斉藤兵庫県知事に対する内部告発問題は、ついに通報を行った県職員が自ら命を絶つという事態となってしまった。なんと痛ましいことであろうか。まさに痛恨の極みである。 当該職員は、7月19日に開催される県議会の百条委員会に証人として出席することとな…

神戸空港 国際線誘致の状況(2)

神戸空港で来年春に解禁される国際チャーター便について、韓国や中国、台湾の航空会社数社ずつが関心を示していることが13日、分かった。同空港を運営する関西エアポートのフランソワ・スタレスキー専務執行役員が同日、大阪府内で開いた決算会見で明らか…

斉藤兵庫県知事に対する内部告発問題(3)

斎藤知事、パワハラなど七つの疑惑を否定 批判文書問題巡り、公の場で初説明「指導は業務上必要な範囲」 兵庫県の元西播磨県民局長が斎藤元彦知事らの言動に違法行為があったとして告発する文書を作成し懲戒処分を受けた問題で、斎藤知事は20日の定例会見…

斉藤兵庫県知事に対する内部告発問題(2)

地方自治法 第百条 普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の事務(略)に関する調査を行うことができる。この場合において、当該調査を行うため特に必要があると認めるときは、選挙人その他の関係人の 出頭及び証言 並びに 記録の提出 を請求する…

兵庫県庁の移転構想

神戸市は23日、現在建設中の第1期のバスターミナルビルに入居する新たな神戸文化ホールと三宮図書館のイメージ図を公開した。(略) 神戸市の久元喜造市長が23日の定例記者会見で発表した。神戸市中央区・大倉山にある現在の神戸文化ホールについての質…

斉藤兵庫県知事に対する内部告発問題

兵庫県の西播磨県民局長だった男性(60)が斎藤元彦知事らの言動を「違法行為」などと指摘する文書を作成し、解任された問題で、県は7日、男性を停職3カ月の懲戒処分とした。県は内部調査の結果、文書の内容は誹謗(ひぼう)中傷にあたると認定。県議会…

神戸市街地の海岸線

神戸は、幕末の開港以来、港とともに発展をしてきた都市である。「港町神戸」と当たり前のように呼ばれているが、実際に日常で港を感じる場面はそう多くなく、「港」は意外に遠い存在である。港の機能が変化したということも一因であるが、実際に港が市街地…

神戸・海岸通の美観

神戸は、幕末の開港以来、東の横浜と並び、我が国を代表する国際貿易港として発展してきた。その核心は、やはり開港時に開かれた外国人居留地である。現在は「旧居留地」の名称で呼ばれているが、現在の東遊園地から、大丸神戸店と元町商店街、南京町とを東…

神戸アリーナ 高まる期待(2)

来年4月の開業予定で、神戸港の新港第2突堤で建設が進む「ジーライオンアリーナ神戸」について、アリーナの運営会社は19日、アリーナと周辺の緑地を含めたエリアの愛称を「TOTTEI」(トッテイ)とすると発表した。港の発展を支えた突堤の名を継承…

阪神高速道路の地下化構想

神戸の市街地は海と山の景観に恵まれ、異国情緒にあふれ、その美しさは多くの人が讃えるところである。しかし、その神戸の市街地の景観を損なっている最大のものは、高層ビルでも、タワーマンションでもなく、阪神高速道路3号神戸線であろう。現在の神戸の…

元町商店街の活性化(3)

元町商店街のゲート問題 前回、元町商店街の活性化を考える上で、「ここが神戸元町商店街である」と人々が認識できる景観づくりに努めることが重要であることを指摘した。そして、現在の元町商店街でその有力な素材として大丸百貨店前交差点に面する東ゲート…

神戸市が国際展示場の再整備に向けた課題整理の着手を表明

神戸市は、1981年の神戸ポートピア博覧会に合わせて完成した神戸国際会議場や、神戸国際展示場の再整備に向けた課題の整理に着手する。同市の今西正男副市長は7日の神戸市議会本会議で、山本憲和議員(維新)の一般質問に答弁し、建設から40年以上が…

神戸アリーナ 高まる期待

2025年春に新港第2突堤で完成を予定する1万人規模の新アリーナ(仮称・神戸アリーナ)について、運営会社One Bright Kobe(ワンブライト神戸、神戸市中央区)の渋谷順社長は、開館当初に当たる「25年の4月から9月までの6カ月間につ…

神戸空港 国際線誘致の状況

神戸空港は2025年4月から国際チャーター便の運航が解禁されるが、実際に就航する国際便は、どのような就航先となるのだろうか。 朝日新聞では、このままいけば有力な就航先は韓国と台湾だけになるとの見方を紹介しており、神戸空港国際化について不安を…

人口減少が都市間競争に与える影響のモデル

国全体の人口が減少する傾向となった場合、それが都市に与える影響を考える時に、どのようなモデルが考えられるだろう。 国全体の人口減少は、国土全体の地盤沈下にたとえられるだろう。 国土全体が均等に沈下をしていくならば、低いところから水面下に水没…