神戸市の人口 150万人割れが目前に

神戸市の人口が150万人を割り込もうとしている。2011年をピークに下降局面に入り、少子高齢化による死亡者数の増加などを背景に近年は減少ペースが加速。23年中には01年以来の140万人台になることが予想され、人口減少の波が「150万都市」…

みなとこうべ海上花火大会が終了

神戸市は、1971年に始まり、コロナ禍で2020年以降中止が続いた「みなとこうべ海上花火大会」を今後開催しない方針を決めた。毎年8月に開催され、約30万人が訪れていたが、会場の神戸港周辺の再開発が進み、観覧場所の確保が難しくなっていること…

真珠の街 神戸

神戸の真珠産業が本格的に始まったのは、昭和3年に真円真珠の特許が公開され、各地で養殖場が増加してからです。 当時、真珠生産の大部分は輸出に向けられており、国際貿易港を備え、真珠の養殖場が多い三重県や四国に近いという地理的条件から、北野町を中…

豊臣秀吉と「魔法の杖」

さて、太閤秀吉公が世に出られてより此の方、日本の国々の山野に金銀が湧き出た。その上、高麗・琉球・南蛮の綾羅錦繍(りょうらきんしゅう)・金襴・錦紗、ありとあらゆる唐土・天竺の名物、我も我もと珍奇なものは残らず秀吉公に備え奉り、まことに宝の山…

ポートライナー新線計画(補論)

神戸空港、三宮、新神戸駅を結ぶ、神戸の中央軸となる新交通機関については、筆者はポートライナーの新線を建設することを提案している。 その理由は、ポートライナーが交通手段として、以下のような優れた特徴を持っているからである。 (1)無人運転によ…

新神戸駅の大改造

神戸空港の国際化が決まり、神戸空港の旅客ターミナルの大幅な拡張計画が打ち出されている。神戸空港の年間利用者数は、規制緩和前でも320万人に達しており、規制緩和後は、国内線510万人、国際線190万人で、合計700万人が見込まれている。 一方…

最低賃金の引き上げについて

オックスフォード大学で日本学を専攻、ゴールドマン・サックスで日本経済の「伝説のアナリスト」として名をはせたデービッド・アトキンソン氏。 退職後も日本経済の研究を続け、日本を救う数々の提言を行ってきた彼が、ついにたどり着いた日本の生存戦略をま…

少子化問題に対するネット上の意見について

我が国の少子化問題については、ネット上でも様々な意見が提示されている。 次の論説は、少子化の要因を、経済問題や労働環境に求める意見である。 わが国で少子化が深刻化した根源的な要因は、以下の3つに集約されます。 ・実質所得の減少により経済的余裕…

異次元の少子化対策

これまで、我が国の少子化の原因、メカニズム、対策について縷々述べてきた。その対策は、非正規労働者の正規労働者化に求めてきた。しかし、もっと抜本的な対策がある。それは、最低賃金の大幅な引き上げである。 【最低賃金制度の概要】 ●最低賃金制度とは…

少子化問題について(7)

労働条件は、労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならない。 この法律で定める労働条件の基準は最低のものであるから、労働関係の当事者は、この基準を理由として労働条件を低下させてはならないことはもとより、その向上…

少子化問題について(6)

少子化問題の理解のために 少子化問題の根本は我が国の経済の分配構造にあると考える。企業が高収益を続ける一方で、十分な分配がないために一般国民の生活に必要な貨幣が行き渡らなくなったことが、少子化に結びついていると考えられる。そしてまた、これが…

少子化問題について(5)

あるべき施策 少子化対策のあるべき施策としては、先のモデルに示したように、「長期的に、1以上のNを持てるだけの経済状況を安定的に確保できる」状態の実現である。 (1)まず第一に必要なものは、長期にわたって、安定的に収入を得ることができる職の確…

少子化問題について(4)

これまでの少子化対策とその有効性 こうした状況に対して、我が国では、これまでどのような対策が講じられてきたのだろうか。再び、内閣府「報告」を見てみよう。 1994年に最初の総合的な少子化対策となる「エンゼルプラン」が策定され、仕事と子育ての…

少子化問題について(3)

少子化のメカニズム 以上の分析を足掛かりとして、少子化のメカニズムをモデル化してみよう。 必要な生活費(X) =自らの生存に必要な費用(A)+次世代の育成に必要な費用(B)×子供の数N人 収入(Y) ・・・給与など X<=Y 自らの生存に必要な費用(A…

少子化問題について(2)

少子化発生の要因と原因 では、我が国の少子化の原因は、同「報告」ではどのように説明されているのだろうか。 ●80年代以降の少子化の要因 <非婚化・晩婚化・晩産化> 少子化に影響を与える要因として、非婚化・晩婚化 及び 結婚している女性の出生率低下…

少子化問題について(1)

我が国の少子化の現状と未来 我が国の少子化問題については、様々なところで論じられているが、内閣府のホームページに「選択する未来」委員会の報告書(「報告」)が掲載されている。「選択する未来」委員会は、経済財政諮問会議が平成26年1月に設置した…

久元神戸市長、神戸空港〜三宮間「鉄道輸送を考える必要が間違いなくある」

神戸市の久元喜造市長は12日の定例記者会見で記者の質問に答え、神戸空港と都心部の三宮を結ぶ交通機関について「いまの(新交通システムである)ポートライナーの存在を前提として、鉄道輸送を考える必要が間違いなくある」と述べ、神戸市内の新たな鉄道…

関学、神戸・王子公園への進出に意欲

神戸市が計画する王子公園(同市灘区)の再整備について、関西学院(兵庫県西宮市)の村上一平理事長が神戸新聞社のインタビューに応じ、大学誘致の公募について「できれば参加したいと考えている」と前向きに検討している考えを示した。大学内に設置した検…

神戸空港と三宮直結、新地下鉄構想 国際便の就航を見据え、市が需要やルート調査へ

神戸市が神戸空港と都心・三宮を結ぶ地下鉄新線の整備を検討していることが同市への取材で分かった。国際化が決まった同空港は、2030年前後の国際定期便の就航で国内外の利用客増が見込まれるほか、周辺の臨海部への企業進出によって開発が加速すること…

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」と日本

12月18日、今年度のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の最終回「報いの時」が放映された。時代の大きな転換点となった「承久の乱」の顛末から、主人公、北条義時の最期まで、様々な登場人物の人間模様の決着が、テンポよく次々と展開され、緻密に構成…

兵庫県の誕生 県立兵庫の津ミュージアム、グランドオープン

11月24日、兵庫県の成り立ちや神戸港の源流である兵庫津の歩みを紹介する「ひょうごはじまり館」がオープンした。先行して開館した隣接の「初代県庁館」とともに、県立兵庫津ミュージアムとしてグランドオープンとなった。 兵庫津ミュージアム (hyogo-no…

JR三ノ宮駅の大改造

JR三ノ宮駅は、神戸を代表する中心駅である。1日の乗客数(降車客数を含まず。)は9.7万人(2021年)を超え、兵庫県最大の利用客数を誇る。この数字は、JR広島駅の5.1万人、JR岡山駅の4.7万人をもはるかに超え、JR西日本管内では、大…

神戸空港のアクセスについて考える(3)

ポートライナーは1981年2月に開業し、当初は三宮とポートアイランドとを結ぶ交通機関として運行された。開業当初、複線区間は三宮駅からポートアイランドの入り口にあたる中公園駅までで、ポートアイランド内の路線はループ状の単線区間となっており、…

神戸空港のアクセスについて考える(2)

新たに建設されるべきアクセス線は、どのような交通手段となるだろうか。 筆者は新交通システムが妥当であると考える。 ポートライナーは、大変すぐれた特徴を持っている。 (1)無人運転による運行コストの安さ (2)運行時間、運転本数の弾力性が高い (…

神戸空港のアクセスについて考える(1)

神戸空港に国際定期便が就航することになり、2030年頃には1日の発着回数も現在の国内線80回から、国内線120回、国際線40回へと、大幅な増加が見込まれることから、これに応じたアクセス増強を求める声が高まっている。 先頃、神戸新聞に、次のよ…

神戸空港国際化 新ターミナル整備へ

神戸空港の国際化の決定から1カ月、施設を所有する神戸市によるインフラ整備が動き出した。国際チャーター便が解禁される2025年をめどにターミナルビルを新設し、国際定期便が就航する30年前後に駐機場を倍増させる。脆弱な交通アクセスの改善にも着…

関西3空港問題とは何だったのか

2022年9月18日に開催された関西3空港懇談会において、神戸空港の国際化が合意されることになり、関西3空港問題は歴史的な転換点を迎えることになった。 そもそも、この関西3空港問題とは何だったのか、これまでも度々この問題を取り上げてきたが、…

第12回 関西3空港懇談会(2022.9.18) 取りまとめ を読む

9月18日に開催された関西3空港懇談会について、関西3空港懇談会事務局の名で作成された「とりまとめ 概要」を、神戸市のホームページで確認することができる。 今回の懇談会では、何が決まったのだろうか。テレビや新聞の報道を見ると、大阪府や関西空…

神戸空港 国際線就航が合意(2022.9.18 関西3空港懇談会)

大阪府や兵庫県など地元自治体の首長や関西経済連合会など経済界トップなどによる「関西3空港懇談会」が18日、大阪市内で開かれ、2030年ごろをめどに神戸空港(神戸市)に国際線の定期便を就航させることで合意した。 発着回数は1日最大40回とする…

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を振り返って

今年のNHK大河ドラマは三谷幸喜脚本の「鎌倉殿の13人」であった。ドラマは初回から視聴者の心をつかみ、決して馴染み深いとは言えない歴史上の登場人物が、リアルで明確な人物像が与えられ、自ら動き出すかのように振る舞い、それらが関係を取り結び、…