安倍総理大臣は、政府の新型コロナウイルス対策本部で、緊急事態宣言の解除から3週間余りが経過し、新たな感染は一部の自治体にとどまっているとして、19日から、都道府県をまたぐ移動の自粛を全国で緩和するなどの方針を明らかにしました。

(中略)
 また、コンサートや展示会などのイベントの開催については、一定の人数や収容率のもとで開催できるようにすることや、接待を伴う飲食業などの業種は感染防止のガイドラインを守ることを前提に休業要請を撤廃する方針を示しました。
(以下省略)

(NHK NEWSWEB 2020/6/18)

 

  安倍総理が、19日から、都道府県をまたぐ移動の自粛を全国で緩和する方針を明らかにした。緊急事態宣言の解除から3週間余りが経過し、日常生活や経済活動の正常化は新たな段階に入った。

 とはいうものの、ウイルスとの共存を前提に感染防止の取り組みは引き続き行うこととされ、兵庫県では、「新型コロナウイルスの感染拡大を予防する「ひょうごスタイル」」として、マスク着用、手洗い等とともに、「3密」(密閉・密集・密接)の回避、身体的距離(ソーシャルディスタンス)の確保(できるだけ2m。最低1m)などを推進するとしているが、これでは、なかなか従来の生活や経済活動を取り戻すことは困難である。

 特に、航空産業においては、一定時間を限られた空間内で座席を並べて移動をせざるを得ず、かといって搭乗率を維持しなければ経営が成り立たず、非常に厳しい条件をつきつけられることになってしまう。

 これに対して、スカイマークの佐山会長が自身のツイッターの中で、次のような発信を行っている。  

JALが航空機内の換気システムを公開。常に外部から客室内に空気を取り入れて2~3分で入れ替わり、機内の空気が循環され清潔に保たれている。飛行機の機内の空気は清潔です。 / JAL、機内の換気システム公開 空気入れ替え数分で (日本経済新聞)

(佐山展生twitter 2020/5/28)

 

 

スカイマーク予約の際、中央列をブロックしていましたが、5月31に終了します。中央席ブロックを続けると、運賃にも跳ね返る可能性もあり、今後はお客様全員にマスク着用をお願いして、コロナ対策をこうじていきたい

(佐山展生twitter 2020/5/28)

 

 つまり、政府の進める趣旨に沿いながらも、独自の検討を行い、実態にあった感染防止対策を講じつつ、運行の正常化を図ろうとしている。

 航空業界は未曾有の困難に見舞われ、スカイマークもその中にあって想像を絶するような危機に直面することになったが、同社の佐山会長は、終始、沈着冷静に対応し、周囲に安心感を与え、この危機を脱する努力を続けてこられた。そのリーダーシップは高く評価されるべきであろう。

 海外からの観光需要の回復にはまだまだ時間がかかるだろうが、国内の観光需要は、関係者の懸命の努力により、案外早期に回復することが可能かもしれない。