新神戸駅と三宮駅の一体化構想(その2)

 神戸市内から発生する新幹線の需要の漏出先の第一は、新大阪駅であると考えられる。つまり、新神戸駅の利用客数が神戸市の都市規模から見て著しく少ない状況であるのは、新大阪駅へ需要が流れていることが主たる原因であると考えられる。

 神戸市の戦略として、外部から神戸市に人を呼び込むことに力を入れるだけではなく、神戸から発生している需要の外部への漏出を防止することに真剣に取り組むべきだ。

 本来、新幹線を市街地に乗り入れさせ、三ノ宮駅と接続させたいところであるが、それには莫大な工事費用が必要となり、実現はほぼ不可能だ。