新神戸駅と三宮駅の一体化構想(その3)

 新幹線の利用客の新神戸駅への取り戻し策として、新幹線の新神戸駅の利用客について、地下鉄新神戸駅三宮駅の運賃の無料化を実施するべきだと考える。

 具体的には、新神戸駅発着の乗車券を持つ利用者について、地下鉄新神戸駅三宮駅間の料金は免除する。つまり、新神戸駅から新幹線に乗車する利用客について、地下鉄三宮駅から新神戸駅までの間の料金を免除し、逆に、新神戸駅で下車した新幹線の利用客について、地下鉄新神戸駅から三宮駅までの間の料金を免除する。これによって、政令指定都市で唯一、在来線との乗り継ぎに別料金が必要な新神戸駅の「欠陥」を補い、現在、新大阪駅に流れている利用客の一部を、新神戸駅に取り戻すことができると考える。

 三宮と新神戸の間が無料で行き来できるようになれば、三宮駅新神戸駅は物理的には離れてはいるが、事実上、一体の駅のような利用が可能になるだろう。つまり、利用客は三宮に到達した時点で、新神戸駅に到達しているようなものだ。たとえば、利用客が、広い駅の構内をエレベーターやムーヴィングウォークで移動するのと同様に、市営地下鉄で移動するのだ。

 新幹線を三宮に乗り入れることは莫大な費用を要するので極めて困難であるが、市営地下鉄の運用を少し変えるだけで三宮駅新神戸駅を事実上一体の駅にしてしまうことができる。

 さらに、現在神戸市が進めている「6つの駅を一つの駅のように」という計画が、三宮駅新神戸駅の一体化を実感できるようになるのに役立つだろう。