新神戸駅と三宮駅の一体化構想(その1)

f:id:firemountain:20190707134725j:plain

 

 新神戸駅政令指定都市にある新幹線の駅で、唯一JR在来線と接続していない駅である。在来線に接続しておれば、JRの「市内発着」扱いにより市内の移動については交通費が発生しないが、在来線に接続していない新神戸駅は目的地まで余分の交通費がかかってしまう。つまり、通常の政令指定都市であれば享受できている便利さを、神戸市民および神戸市への来訪者に限っては受けることができないのだ。これでは、神戸市民は、他の政令指定都市の住民に対してハンディを負っていることになる。

 これが、新神戸駅の利用客数が、最近、増加しつつあるものの、一日平均で9,675人(H29年度)と1万人にも満たないという低迷の理由だと考えられる。この利用客数は、人口72万人と神戸市の半分にも満たない岡山駅の新幹線利用客数11,738人(H23年度)よりも少ない数字である。

  しかし、新神戸駅は、実は、東海道・山陽新幹線九州新幹線の全列車が停車する一大交通拠点なのだ。これを大いに活用しない手はない。