ポートライナー新線計画(その1)

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 以前に、ポートライナーの輸送力増強、新神戸駅とのアクセス改善を目的とする、ポートライナーの新線構想について述べた。これをわかりやすくするため、地図に書き込んでみると上図のようになる。

 新線のルートは、新神戸駅から生田川沿いに南下し、国道2号線を西に向かい新バスターミナル前に(新)三宮駅を建設する。そこから、新交通ポートアイランド線の東側の通りを南下し、磯上公園、みなとのもり公園を横切り、港島トンネルの西側を通ってポートアイランドに渡る。この部分は大型客船が通過するため、橋梁ではなく沈埋トンネルを敷設する。さらに、新交通の北埠頭線に沿って、そのまま南下し、京コンピュータ前の東側のカーブ地点で既存の路線に接続し、神戸空港に至る。

 駅数は、現在のポートライナーの三宮から神戸空港間の7駅から3駅と半分以下とした。停車駅数を減らしてスピードアップを図るためである。停車駅の場所については、みなとのもり公園、ポートアイランド(イケア付近)、ポートアイランド南(京コンピュータ前付近)としてみた。新線は、神戸空港へのアクセス線であるとともに、新幹線と航空機による広域からの利用を想定して沿線に大規模集客施設を集中的に立地することを考えて、それらの立地が可能な場所の近辺に停車駅を設置することとした。

 このルートのメリットは、現在の北埠頭線の一部を利用することが可能であること、ポートアイランドから神戸空港へ渡る部分をそのまま利用することにより、建設費の節減が可能であることだ。既存の施設を利用することは神戸空港開港時のポートライナーの延伸の際にも行われたことだ。なお、北埠頭線の北側と南側の東西をつなぐ部分は廃止する。

 三宮から高速鉄道を敷設することは、建設費の面で難しいだろう。しかし、この新線構想の規模であれば、神戸空港開港時の延伸工事と同等の規模なので、その気さえあれば実現可能ではないかと思う。

 

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