神戸港ポートパーク構想(2)

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 神戸に遊園地の需要はないのだろうか。

 現在の神戸は、遊ぶ場所が極端に少ない。王子動物園アンパンマンミュージアムなど、幼児向けの施設はある程度充実しているが、それより上の世代が家族や友人同士で遊べる場所が見当たらない。したがって、若い世代は、神戸で遊ばず、大阪や西宮へ出かけている。「若者に選ばれるまち」といいながら、この娯楽のなさは致命的ではないだろうか。

 USJのように巨大な投資は難しいが、コースターやマシーン等の遊具を設置するだけの遊園地であれば、実現は可能だろう。こうしてつくる遊園地を「新ポートピアランド」と呼ぼう。

 設置する場所は、ポートアイランドの西北岸が適地と考える(上図)。ここからであれば、美しい神戸の市街地とその背後の六甲山系を一望に見ることができ、合わせて、港の巨大な構造物等を見ることができ、テーマパークでは味わえないダイナミックな景観を楽しむことができる。この場所に設置をするメリットは、対岸の市街地側からよく見える場所であり、市街地から見た港の風景をより華やかにする効果が得られることだ。

 今後、神戸港神戸大橋から西側のエリアは、市民の娯楽中心のエリアに模様替えすべきだ。港をぐるりと取り囲むようにumie、メリケンパーク、新港突堤の再開発、それにこの遊園地「新ポートピアランド」を扇の要の場所に配置し、その間を循環バスを走らせ、一体のものとして活用すれば、そこは一種のテーマパークのようになるだろう。

 せっかく海に面しているのだから、ミニクルーズ船、ヨットやカッターボート、モーターボートの体験などもできるようにし、一帯を「ポートパーク」として整備すればどうだろうか。

 さらに、KAWASAKIワールドのような、神戸ゆかりの企業博物館を誘致して集積しよう。最近、ハーバーランドのumieではじまった噴水ショーもスケールアップしよう。プロジェクションマッピング、その他のアトラクション、IMAXや4DX等のシアターも誘致しよう。夜景が楽しめるよう、イルミネーションを施したボートを運航させよう、突堤部には、ホテル、特に外資系の大規模リゾートホテルを複数誘致しよう。その間を循環バスを巡らそう。花火も打ち上げよう。大小のステージもつくろう。周囲は海なのだから、騒音の心配もなく、音楽やダンスが楽しめるようにしよう。年中、なにか楽しいイベントが行われていて、大勢の人がやってくる、きっと楽しい場所になるに違いない。そして、それらは、umieという巨大なショッピングモールと連結している。

 集積して、連結することが必要だ。単独の施設だけでは集客力に限りがあるが、複数の施設が連続して利用できるようになるならば、半日、一日を過ごせるエリアになるだろう。

 夢物語のようだが、考えてみれば、その素材はすでに集積しつつある。これを有機的に連結させることだ。一体のものとして、機能させるべきだ。そのためには、(1)核となる遊園地、(2)循環バス等の域内の交通機関、(3)一体として機能させる経営体 が必要だ。現在のばらばらのものをうまく連結させられれば、西のディズニーシーのような一大リゾートが建設できるのではないだろうか。

 神戸港花火大会は、1日で30万人もの人が集まる。ルミナリエも10数日の開催期間で300万人以上の人が集まる。神戸の周囲には2000万人の人口がいる。みな楽しいものを待っている。さらに、海外からは、おびただしい人口を背景とする海外旅行需要がある。我が国の中心部に位置し、全国から人を集めるだけの強力な交通網を神戸は備えている。

 とにかく、全体の枠組みを構想して、共有すれば、時間がかかっても、いずれその形が実現していくものだ。こうした大きな構想が今の神戸にないので、方向性のない虫食い状の街になっていくのだ。市のリーダーシップが求められる。