新型肺炎の流行について(2)

 久元市長が2月21日、twitterに、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、「ジタバタしても始まらない」と題して、神戸市の「行事、催事、イベントなども基本的には予定どおり実施することが適当」、「展望もないままに都市の活動を停滞させないようにすることが必要」とツイートした。

 筆者は2月23日に、今後の感染拡大が確実視され、厚生労働省が2月20日にイベントの「開催の必要性を改めて検討」するように要請し、他都市でもイベント中止を打ち出し始めている中、まさにこのタイミングで、久元市長がこのようなツイートをすることについて疑問を投げかけた。

 

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 すると、2月25日になって、久元市長は、次のように方針を転換した。

 全国で新型コロナウイルス感染症が拡大しています。神戸市でも感染拡大防止のための体制を強化するとともに ・手洗い、咳エチケット等の徹底や風邪症状がみられる場合の外出自粛等の呼び掛け ・市主催のイベント等は、本日から当面3週間、不要不急のものは開催を延期・中止する などの対策を講じます。

(16:36 - 2020年2月25日 久元喜造twitter)

 

  さらに、2月27日には、政府の方針を受けて、市内小中学校等の臨時休業を発表した。

 政府方針を踏まえ、神戸市は、子どもたちを市民ぐるみ、地域ぐるみで守ることを基本とし、小・中・高等学校等を3/3(火)~15(日)まで臨時休業にするとともに、共働き家庭等の子どもたちの居場所を確保するため、小学校3年生以下は学童保育、4年生以上は小学校で受け入れます

(19:12 - 2020年2月27日  久元喜造twitter)

 

 まさに予想したとおりの展開となった。

  

 危機に直面した行政のトップとしては、事態を先読みする聡明さ、何事にも果敢に取り組む強い意志、不屈の精神が必要だ。そして、市民に正しい情報を伝え、困難に直面する市民を励まし、勇気づけるメッセージを発してほしい。