「神戸空港アクセス改善が最大の課題」阪急阪神HD角会長

 神戸市内で開かれた兵庫県内の企業や団体のトップが参加する神戸新聞社主催の交流会で、阪急阪神ホールディングス(HD)の角和夫会長が「阪急のまちづくりと関西および兵庫・神戸への期待」と題して講演を行ったと報じられている。(2019.11.29 神戸新聞

 その中で、三空港一体運用で、神戸空港の運用規制緩和を評価、訪日外国人が増える中、2025年の大阪万博までに神戸空港を国際化する必要があると述べた。さらに、ポートライナーの朝晩の混雑が常態化しており「神戸で事業を進める上で、空港と新幹線駅のアクセスをどう改善できるかが最大の課題だ」と指摘したそうだ。

 

 神戸空港規制緩和が進み、国際化が進展するとしても、それだけでは、通過交通が増えるだけになってしまう。たとえば、空港からリムジンバスが発着し、そのまま大阪や京都に直行してしまうのであれば、神戸には全く恩恵がもたらされない。したがって、これを神戸市内に流し、途中下車させることができる交通手段の整備が不可欠だ。そうした交通手段がそろってこそ、空港に近接するメリットを享受することができる。おまけに、神戸市内には新幹線の停車駅が存在している。空港、市街地、新幹線駅を結び、単に目的地に送り込むだけではなく、自由に乗降できる交通手段を建設すること、単に駅から歩いて周囲を巡るだけではない、これこそ「回遊性の向上」というべきだ。

 神戸市の今後の発展の柱は、神戸空港、市街地、新神戸を快適に結ぶ交通機関を設け、自由に回遊できる都市空間をつくることだと考える。同会長の発言の趣旨もそういうものではないかと考えたい。三宮駅ビル建設、市営地下鉄との直通化、そごう神戸店の買収等、阪急阪神ホールディングスの神戸への関与が高まっているが、この「最大の課題」にどのような関与を考えているのだろうか。阪急阪神が関西の北部を地盤にしている以上、神戸の発展は不可欠だ。関西国際空港の神戸誘致失敗は、神戸市だけでなく、阪急阪神にとっても痛恨事であったに違いない。まさに一蓮托生で、兵庫県や神戸市と連携して神戸の発展に寄与してもらいたい。