神戸のボールパークの可能性

 新聞の報道によると、阪神電鉄阪神甲子園球場に隣接する形で新たな商業施設を計画し、球場の歴史展示のほか、体験型のアトラクションを設けて、子どもから大人までが気軽に楽しめる空間を目指すという。球場周辺に野球ファン以外も呼び込み、一帯を「ボールパーク化」する動きは全国各地で広がっているとして、東北楽天ゴールデンイーグルスのスタジアム「楽天生命パーク宮城」には遊園地、福岡ソフトバンクホークスの「福岡 ヤフオク!ドーム」(福岡市)でも隣接地に商業施設を開業し、アイドルグループや劇場を併設する動きを伝えている。また、北海道日本ハムファイターズの新球場でも、原生林に囲まれた立地を生かし、カヌーができる人工池やグランピング施設などをつくる計画があるようだ。

 

 神戸でも、こうした取り組みを進めてほしい。本ブログでは、みなとのもり公園に全天候型のドーム球場の建設を提言しているが、もし、建設がされるなら、当然にこのような複合的な利用が可能な施設を検討してほしい。それによって、施設の経営の安定性を高めることができるだろう。

 神戸が多くの観客を集客させるのに適した条件を有していることは、「みなと神戸花火大会」を見てもわかることだ。にもかかわらず、上がってくる話題はストリートピアノぐらいで、とても寂しい。

 神戸市は、以前は最先端の都市を自認していたはずだが、どうしたことだろうか。周辺都市では、人々を楽しませるイベントや施設の検討が進んでいる。最近は、周囲の都市に出し抜かれ、万事が後手後手になり、地方の小都市の後追いをするばかりのようで残念に思う。