新神戸の活用策

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 7月4日(木)に「兵庫県おみあげ発掘屋」がオープンした。神戸の玄関口新神戸駅に直結した本格的なコト消費型施設「コトノハコ神戸」内に、五つ星ひょうご選定品や兵庫県認証食品を含む兵庫が誇る逸品の販売や観光情報を発信するお店という触れ込みだ。

 新神戸駅は、東海道、山陽、九州新幹線のすべての列車が停車するという、新幹線の駅を誘致したいという地方都市から見れば夢のようなすばらしい駅だ。また、近年は、長距離バス路線の拡充により、四国方面からの新幹線乗り継ぎ駅になっており、年々乗降客数は増加している。この条件が活かされず、閑散としているのは全くもったいない話だ。

 新神戸は、西日本全域のサテライトを集めればよいのではないかと考える。まず、兵庫県の特産品、名産品、土産物の販売だけではなく、兵庫県の観光地、工芸、文化、芸能の展示、実演などを出展すればよい。それにより、新神戸から兵庫県下全体に観光客を誘導するきっかけにもなるだろう。神戸ビーフのアンテナショップに続いて、灘の酒の資料館・店舗も作ればよい。さらには、中国、四国各県と連携して各県のサテライトショップを、兵庫県が音頭をとって、出展させれば、新神戸の拠点性も高まるし、西日本全体の観光振興に役立ち各県からも喜ばれるのではないだろうか。

 ある意味、このような広大な空きスペースが広がっていることは幸運なことだ。これを活かさない手はないだろう。

 さらに、ポートライナー新神戸に延伸すれば、空港とも直結することになり、文字通り、新神戸は日本の中心ともなれるような利便性がある。

 まず、呼び水として、行政主体で新神戸兵庫県全体の総合サテライトを出展する。さらに、西日本各県のサテライト設置を働きかける。都心のデパートでも、地方の物産展は人気が高い。常設の物産展を新神戸に集積していけば、行く行くは西日本の総合見本市会場ができるのではないか。