神戸のLRT・BRTの導入可能性について

新たな公共交通システム(LRT/BRT)の導入可能性検討 

 神戸市では、平成25年9月に策定した神戸市総合交通計画に基づき、公共交通を中心に歩行者、自転車、自動車などがバランスよく組み合わされた、安全で快適な交通環境をめざしています。
 神戸市総合交通計画の実現に向けて、既存の公共交通の活用に加えて新たな交通手段の導入などにより、公共交通ネットワークの利便性向上を図っていくため、近年注目されている次世代型路面電車を用いたLRTや、連節バスなどを用いたBRTの導入可能性について、民間事業者の運営ノウハウを活用した検討を進めています。

LRT、BRTの画像

(神戸市HP)

 神戸市ではLRTやBRTの導入可能性を検討しているようだ。LRTやBRTを導入しなければならない理由は何なのだろうか。LRT・BRTでなければならない事情が何かあるのだろうか。そもそも、それほど多くの人が利用する需要があるだろうか。どちらかといえば、これを導入することによって、臨海部への需要を増やしたいという考えではないか。

 少数の需要であれば、それこそバスで十分であるし、バスであれば既にシティループがある。シティループは、現在、1時間あたり最大5本程度が運行している。混雑しているのであれば、これの増発やルート変更を考えればよいのではないか。

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 神戸市は、あれこれ手当たり次第に効果の定かでない施策に手を出すのではなく、もっと重要な施策に集中するべきだ。

 神戸市が施策を集中させるべきは、ポートライナーの輸送力の増強と新神戸への延伸問題だ。LRT・BRTはこれから需要の掘り起こしをしようとしているところだが、ポートライナーの問題は、既に目の前にある供給不足状態だ。現に生じている、神戸の発展可能性を阻害するボトルネックの解消こそ問題だ。まず、これを解決することに力を注ぐべきだ。また、それを解決することによりもたらされる効果も大きい。