第49回 みなと神戸海上花火大会

 8月3日の土曜日に、恒例の「みなと神戸海上花火大会」が開催された。昨年より打ち上げ数は半分程度の6500発とのことであったが、質、量とも十分に見応えのあるものだった。

 神戸の街は、こうした大規模な花火大会を行うのにちょうどよい構造になっている。というのは、神戸の街の大きな特徴は、街の中心部に巨大な港があり、それを囲むように、港を見下ろす坂の街が広がっていることだ。市民は、街のあちこちから観覧をすることができる。巨大な花火も、海上だと火災の心配もなく安全に打ち上げることができる。

 さらに、神戸は、強力な鉄道網を有しているから、大勢の観客を短時間に集め、散開させることもできる。まさに理想的な環境だ。

 みなと神戸海上花火大会は観客数30万人とも言われるが、このイベントの毎年の盛況ぶりは、神戸の一つの可能性を示しているように思う。

 神戸で大きなイベントを行えば、しっかりとした内容であれば、必ず人は集まるということだ。また、大勢の人が集まっても、それを安全に行うことができるキャパシティーがあるということだ。ルミナリエも同様だ。かつて、ポートピア81では、半年の会期で1600万人を集めた。神戸は、大きな集客イベントを行う適地なのだ。