大阪府 万博公園大規模アリーナ整備構想

 大阪府は17日、万博記念公園大阪府吹田市)内に大規模アリーナを設置する構想を発表した。国際的なスポーツ大会やコンサートを開くことができる観客席1万5千席以上の施設整備を視野に、2025年大阪・関西万博までの開業をめざす。

朝日新聞 2019/9/18)

 国際的なスポーツ大会を開催するには7,000㎡以上の競技フロアと10,000人以上の固定観客席が必要とされている。これを満たすのは国内では、さいたまスーパーアリーナ(27,000席)、横浜アリーナ(15,000席)だけで、関西では最大の大阪城ホールでも9,000席にとどまり、首都圏に大型イベントが集中する原因となっているという。関西でもスポーツ市場が拡大し、コンサート市場も活況を呈し、需要に供給が追いついていないとのことだ。

 事業形態は、民間事業者が整備して運営する「民設民営」方式で、大阪府の吉村知事は「アリーナではなかなか採算が取れないので、(周辺開発を含めて)民間の知恵を最大限に発揮してほしい」と語ったとのことだ。

 

 このニュースに対して次のように考える。

 建設が構想されている万博公園は、交通機関大阪モノレールがあるのみで、大量の観客を短時間で輸送する能力は十分とはいえない。伊丹空港と直接結ばれているが、伊丹空港は21時の運用制限があるため、イベントの終了時間には間に合わないだろう。大阪駅新大阪駅からも乗り換えが必要で、必ずしも便利とは言えない。特に神戸方面からは、複数回の乗り換えが必要で、不便な印象だ。

 むしろ、神戸の方が、立地条件としては優れているのではないだろうか。特に三宮は、JR、阪急、阪神という関西圏の大動脈に接し、大量の輸送力がある。また、神戸空港や新幹線などの長距離交通機関との接続も優れている。加えて、神戸空港は23時までの運用が可能で、イベント終了後にも利用が可能だろう。こうした大規模集客施設は、神戸にこそ適しているのだ。

 そのように考えると、大阪府がこのような構想を立てているのに、神戸市は何をしているのだろうか。大阪府は、しかも、これを民間資本に整備運営させようとしている。要は、大阪府が出すのはアイデアだけだ。神戸市は経済力ではとうていかなわないが、アイデアを出して、構想を立てることはできるはずだ。神戸市は、立地条件としては日本有数ともいえる恵まれた条件を持っているのだから、ぜひアイデアを絞って、大阪府に負けない大きな構想を立ててほしい。