JR三ノ宮駅ビル JR西日本 新社長会見

 12月1日付で就任したJR西日本の長谷川一明社長が2日、JR西日本の本社で記者会見した。JR三ノ宮駅ビルについても言及し、「3大プロジェクトと位置付けているが、街づくりとの関係もあり、他の事業者との調整、整理も必要」、「ぜひ早く成案ができるように取り組んでいきたい」と語り、発表の時期については「もう少しお時間をいただきたい」と述べたと報じられている。(2019.12.2 神戸経済ニュース)

 

 きわめて少ない情報であるが、ここからわかることを考えてみる。

(1)新JR三ノ宮駅ビルを同社は、「3大プロジェクトと位置付けている。

(2)街づくりとの関係、他事業者との調整、整理が必要。

(3)ぜひ早く成案ができるよう取り組むが、発表までにはもう少し時間がかかる。

 の3点である。新JR三ノ宮ビルはJR西日本の、三大プロジェクト、すなわち、大阪、広島と並んで重要プロジェクトと位置づけられており、一部が言うように、三ノ宮駅を放置しているわけではない。また、「三大」と言うからには、かなり大規模なものを考えているだろう。また、それゆえ、他事業者との調整も必要となるということだ。JRとしては成案を急いでいるが、まだ少し時間がかかると考えているようだ。他の事業者とは、おそらくは神戸新交通と思われるが、場合によっては阪急阪神かもしれない。

 解体工事は20年度末までの予定で、新三ノ宮駅ビルはJR西日本の中長期計画では2023年度以降の開業となっており、計画が明らかになるのは早くても20年度中と思われる。2021年10月には神戸市長選挙も予定されているから、遅くともそれまでには公表されるのではないだろうか。