久元神戸市長が、12月5日の市議会本会議で、阪急神戸線と神戸市営地下鉄西神・山手線との相互直通運転について「今年度末をめどに実現可能性について取りまとめていきたい」との方針を明らかにした。2018年度から両者で検討を行っており、相互乗り入れの地点については、JR三ノ宮駅の北側を活用する案など、さまざまな案を検討していると述べた。
これについては、その直前の11月25日付の神戸新聞に、阪急電鉄と神戸市がJR三ノ宮駅北側の地下に新駅を開設して両路線を接続する案を検討していると報じている。
これまでも、久元市長は、相互直通運転について検討すると述べていたので、検討の成果を何らかの形でまとめ、公表するということだと思われる。
どのような内容のものになるのだろうか。
上記の発言では、おそらくは、方向性を定めるものではなく、様々な案が併記されるようなものになるのだろう。おそらく、直ちに実現に結びつくようなものではないだろう。
阪急電鉄との相互直通運転は、阪急神戸線の新神戸駅接続等のプランであればともかく、神戸市にそれほどメリットがあるとは思えない。三宮駅ビルの再開発を行うにしても、神戸市営地下鉄との相互直通でなければならないということもないだろう。それよりは、新神戸駅と神戸空港アクセス線の建設の方が必要性が高いだろう。
しかし、久元市長には、北神急行の例のように、予想しがたいところもあるので、どのような報告書が公表されるか楽しみに待とう。