ポートライナーの混雑緩和対策(その2)

 神戸市は、ポートライナーの混雑緩和を図るための「社会実験」を行っており、このたび、その対象の拡大を行うようだ。

ポートライナーの混雑緩和を図るための共通乗車証社会実験を通勤利用者へ拡大します

 神戸市、神戸新交通株式会社及び神姫バス株式会社では、ポートライナーの平日朝ラッシュ時における混雑緩和を目的として、ポートライナーからバスへの利用転換を促進する共通乗車証社会実験を、平成29年10月10日より、神戸学院大学附属中学校・高等学校を対象に実施しておりますが、更なる対策として、令和元年7月16日より、通勤利用者への拡大を行うこととしました。引き続き、実験対象バス便の拡大検討を行い、混雑の緩和を進めていきます。(神戸市HP 記者資料提供(令和元年7月10日))

  実験の対象となるバスは、① 三宮(そごう前)発~ポートアイランド方面 2本、② 神戸駅南口発~ポートアイランド方面 1本、③ 地下鉄三宮駅前発~神戸空港方面 3本の合計6本だそうだ。バスの輸送力は1台50人として、6本で300人なので、ポートライナーの1編成分にしかならない。ポートライナーの混雑率を解消するには焼け石に水の水準だ。仮に、今後、バスを増便するにしても、目に見えるような効果を得るためには、現在の何倍も増発する必要があると考えられるが、それだと、今度は、道路の渋滞を招きかねない。

 今後の企業誘致の進展や、神戸空港の利用拡大を考えると、バスによる代替輸送も、根本的な解決策にはなり得ないのは明らかだ。

 今後、神戸空港の旅客も飛躍的に増加していく。国際線にふさわしいアクセスも求められている。今のままでは、時間稼ぎをしているだけで、問題の先送りと一緒だ。今後の展開も見通して、抜本的な解決を図るべきだ。