久元市長 ポートライナーの輸送力強化構想

ポートライナーの輸送力強化

 神戸空港ポートアイランド2期へのアクセス性向上、神戸空港ポートアイランド需要増への対応のため、ポートライナーの輸送力の強化をはかるとともに、将来的には、他のアクセス手段との比較検討を行いながら、新神戸駅への延伸を構想します。

 

 これは、久元市長が2期目の公約として示した政策の一部を抜粋したものである。「ポートライナーの輸送力の強化をはかる」とともに、将来的に「新神戸駅への延伸を構想」すると述べている。

 

 それに対して、最近の久元市長の会見の抜粋である。

 技術的に申しますと、ポートライナーは三宮の直前で大きくカーブしてポートライナーの駅に入るわけですね。新神戸駅に延伸するとなると、ここに新たな駅をつくらなければなりません。これは全く不可能ではないかもしれませんが、現実にあのエリアはもう既に高度利用されているわけですから、あそこに新駅をつくるということは、広い意味での技術面でも非常に難しいと思います。
 
 それから、このポートライナーの延伸は、巨額の事業費、建設費がかかります。既に新神戸駅三宮駅西神・山手線が走っているわけですから、これと競合する形になりますから、採算面では極めて不利です。
 
 もう1つは、そうすると、新神戸駅神戸空港をどう結ぶのかということですが、現在は、新神戸駅神戸空港に向かう利用客の数はそんなに多くはありません。これが、将来、神戸空港の便数が飛躍的に拡大したときにも、大量輸送機関が必要になるほどのレベルではないだろうと考えています。
 
 ですから、これはそれ以外の方法でアクセスを考えていく。先ほど港島トンネルの延伸のお話をしましたが、道路整備とバスによる輸送というのが基本的なアプローチではないかなと思います。

(神戸市HP 2019/6/13 神戸市長会見)

 ポートライナーの「新神戸駅への延伸を構想」は、他のアクセス手段との比較検討の結果、延伸は行わずバス輸送を選択するようだ。

 もう一つの、「ポートライナーの輸送力の強化をはかる」は、どうなったのだろうか。