税関前歩道橋 設計競技(コンペ)最優秀作品の決定

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 三宮周辺地区の再整備やウォーターフロントの再開発が進む中、以前にも増して国道2号による分断感の緩和が課題となっており、南北軸の回遊性向上に向けた取り組みが必要となっています。
 これらを踏まえ、国道2号とフラワーロードが交差する税関前交差点において、三宮周辺地区と新港突堤西地区・みなとのもり公園をつなぐ『渡りたくなる歩道橋』をテーマに、斬新で高いデザイン性を持ちながら、構造面及び施工面においても実現性の高い、優れた歩道橋の設計提案を募集しました。
 このたび、応募作品の中から、最優秀作品を決定いたしました。

 

(神戸市記者資料提供(平成30年12月20日))

 

 

 今回の最優秀案とされた案については、良い案とは思わない。理由は、主塔が高さ20メートルに及ぶ「吊り橋部分」が、背景と調和しないばかりでなく、視界を妨げるからである。背後には阪神高速道路、浜手バイパスとただでさえ構造物が重なっている上にさらに主塔とワイヤーが立ちはだかると、全体として一層雑然とした印象を与えるのではないか。またフラワーロードからの港のランドマークとなる神戸税関への視線も遮ることも欠点だ。せっかく電線を地中化して、すっきりした景観を作り出そうとしているのに、これでは方向が逆だ。また、六甲山の眺望を妨げる云々を理由にビルの高さ制限を行おうとしていることとの整合はどうなるのか。

 単体のデザイン性で選ぶのではなく、できるだけ目立たないものにするか、視界を妨げず背景と調和するものを採用すべきだ。