大阪府が、万博記念公園(大阪府吹田市)内に大規模アリーナを設置する構想を発表したことについて、先日も論じた。
それに対して、神戸にこそ、そうした大規模なコンサートやスポーツイベントを行うことができる施設の設置がふさわしいことを以前にも述べた。
上記で、みなとのもり公園の立地が最適であることを述べたが、立地の利便性をさらに高める努力が必要だと考える。一つは新神戸と神戸空港を結ぶポートライナー延伸の実現で、これがあれば広域からの来街者の利便性が大きく高まるだろう。また、大多数の観客は、三宮のJR、阪神、阪急、市営地下鉄の各駅を利用することになるだろう。その際、多くは、徒歩で三宮へ出ることになる。その場合、数万人の観客が一時に退場することになるから、歩道の混雑、特に、阪神高速を越える際に、相当の渋滞を招くおそれがある。その渋滞の光景はみなとこうべ花火大会でも見られる光景だ。
大量の歩行者をいかに円滑にさばくかという歩行者交通体系の構築、歩道の機能性の追求も、都市発展のための一つの課題となりうるだろう。