神戸のインバウンド政策

 昨年(2016年)1年間の訪日客数は2403万人で、13年前(2003年)の521万人の実に4.6倍となっている。国別に見れば、1位は中国で637万人、2位は韓国で509万人、3位は台湾で416万人、4位は香港で183万人と、この4カ国で全体の72%を占め、2003年の5.9倍と伸びが著しくなっている。特に中国は14.2倍の大幅増だ。人口で見ると、韓国が5000万人、台湾が2300万人、香港が700万人であることを考えると、13億人の人口を抱える中国はまだまだ伸びることが考えられる。

神戸空港が国際化されるなら、神戸はこれらの巨大な経済圏と直結することになり、その巨大な人の流れの出入り口の一つとなる。(神戸空港が建設された本来の目的はそこにあった。)神戸空港の立地条件から考えると、日本の主要な出入口になる可能性がある。そうなれば、それらの人々のためのホテルやショッピングの場が必要となるし、神戸に拠点を置く事業所も再び集積しはじめると考える。

https://www.jsce.or.jp/journal/konohito/200602.pdf#search=%27%E7%A5%9E%E6%88%B8%E7%A9%BA%E6%B8%AF+%E7%AC%B9%E5%B1%B1%E5%B9%B8%E4%BF%8A%27

 

日本国内では「人口減少社会」と言われるが、海外に視野を広げると、様相は全く異なってくる。