ポートライナーの8両化について考える

 神戸空港規制緩和、国際化に伴って空港アクセスの輸送力増強が差し迫った課題となっている。その解決策の一つとしてポートライナーの8両化構想があるが、多額の費用がかかることを理由に実現のめどが立っていない。神戸市は、この課題をバス便の増発により対応する考えのようだ。しかし、現在の人手不足の状況で、道路交通の過密を考えると、バス便による輸送力増強も抜本的な対策とは言いがたい。

 そこで、ポートライナーの8両化について考えてみよう。

 次のような案を考えてみた。

 現在の1編成6両に2両を増結し、1編成8両とする。

 このうち先頭の2両を神戸空港行きとして、途中駅の乗降は行わず、終着神戸空港駅でのみ下車可能とする。これによって、ホームの改造は三宮駅神戸空港駅のみ行うこととなるので、実現に要する費用を著しく軽減させることができる。都合のよいことに、現在、三宮駅ホームの拡張工事を行っている。これと同時にホームの8両化対応を行えば、8両化実現のための追加費用を節減できる。

 利用客は、途中駅では下車できないので、急行列車に乗るようなつもりで、神戸空港行きの車両に乗車する。利用客の属性によって利用する車両を区分するという考え方は、「女性専用車両」ですでに実績がある。また、途中で前方車両と後方車両が切り離されて、行き先が異なる列車も存在している。そうした状況を勘案すると、特別のハード対策を行わなくても、表示や案内だけで乗客を行き先別に振り分けることは十分可能だろう。

 8両化が実現すると、1編成の定員は300人から400人と33%増加する。特に、神戸空港行きの利用客は大きな荷物を持っているので、一般車両の混雑度は大幅に減少すると考えられる。

 

 ポートライナー無人運転であるから、現在でも1時間に20本程度の運行が可能である。ポートライナーの1車両は定員50人で、概ねバス1台分に相当する。2両増結すると1編成でバス2台分、20本の運行で、1時間にバス40台を運行するのに相当する輸送力となる。人数にして1時間2000人の輸送力増強となる。

 先頭2両の神戸空港行き車両は、途中駅で停車はするが、ドアの開閉はされず、場合によっては、ホームからはみ出した状態で停車することになる。事故発生時の避難経路を確保するために、ホームから簡易なキャットウォーク(足場)だけを付設するという方法もあるかもしれない。

 上記の案では、実現にかかる費用が大幅に縮減でき、また、ちょうど三宮駅のホームの拡張も行われるタイミングであり、十分に実現が可能ではないだろうか。

 当面はこのポートライナーの8両化で対応し、将来的には、新神戸、三宮、神戸空港を結ぶポートライナーの新線を実現させることが望ましいと考える。

 

 

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