中突堤周辺地区の再整備に関するサウンディング型市場調査

「中突堤周辺地区の再整備に関するサウンディング型市場調査」につきまして、参加頂いた事業者からのヒアリングが終了しましたので調査結果を公表いたします。

1.サウンディング実施の経緯

 神戸市では、中突堤周辺地区の再開発事業として、神戸ポートタワーとこれに隣接する中突堤中央ビル(南館)のリニューアル・再整備事業の実施を予定しております。これら施設等の市場性、利活用の可能性等を明らかにし、今後の実施に向けた条件整理等に活用させていただくため、本調査を実施いたしました。

(以下省略)

(2020/1/9神戸市記者資料提供)

 神戸市は、中突堤周辺地区の再開発事業として、神戸ポートタワーとこれに隣接する中突堤中央ビル(南館)のリニューアル・再整備事業の実施を予定しており、これらの市場性、利活用の可能性などを明らかにするために、本調査を実施した。このほど、その結果が公表された。

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 これによると、9グループが調査に参加したようだ。

 中突堤中央ビル(南館)に導入する施設の提案として、体験型施設、宿泊施設、商業施設、スポーツ関連施設などがあったようだ。その他、神戸のまちなみを楽しみながら移動できる施設として、都市型ロープウェイの提案もあったようだ。都市型ロープウェイについては、横浜市で民間事業者により事業化される。

桜木町駅前と新港ふ頭とを結ぶロープウェイ事業の実施に向けた協定を締結 横浜市

 

 調査結果の主な意見として、導入する施設自体に高い集客性がなければ事業性は低い、ハーバーランド~中突~新港西を回遊する際、歩いて移動するには距離があ り、移動時の楽しみやわくわく感も少ない、などがあったようだ。

 ここからは筆者の意見であるが、設置する施設のアイデアとして、オムニマックス(OmniMax)のシアターを設置してはどうだろうか。オムニマックスは、半球状のスクリーンに映像を投影するシステムで、その昔、ポートピア博覧会で、ダイエーパビリオンが日本で初めて公開し人気を博した。最近ではユニバーサルスタジオジャパンで、バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライドに使用されていたが、今はミニオンズのライドに模様替えされている。半球状のスクリーンの映像はやはり迫力があり、人気のアトラクションだ。

 それに併せて、オムニマックスの映像作品を制作できるスタジオを併設し、市内の芸術工科大学の学生等に貸し出し、オリジナルの映像作品等を制作してもらったらどうだろうか。

 新港突堤西地区の水域活用に関するサウンディング型市場調査も実施されている。(令和元年12月20日

 三宮再開発計画には内容的に首をひねるようなことが多かったが、神戸港の再開発は、港湾局が主体となって進めており、期待が持てそうだ。ぜひ、夢のある、多くの人がにぎわうような楽しい計画を期待したい。