「神戸空港アクセス改善が最大の課題」に「同意見」スカイマーク佐山展生会長

 阪急阪神ホールディングスの角和夫会長が「神戸で事業を進める上で、空港と新幹線駅のアクセスをどう改善できるかが最大の課題」と述べたことに対して、スカイマークの佐山展生会長が、12月1日、ツイッターで「全く同意見」と述べた。現在のポートライナーと地下鉄との乗り換えが面倒で、乗り換えなしになれば、京都など新幹線沿線の人達の神戸空港利用が期待できること、さらに神戸空港が海外就航できるようになれば、神戸空港から新幹線に乗る人が増え、関空と共に神戸にも海外から人が流れてきて、関西の活性化が期待されること、をその理由として考えているようだ。

 神戸空港は新幹線駅に最も近い空港の一つであることには間違いがない。これは、非常に大きな利点である。そうした利点に着目して、経済界から様々な提言が寄せられるようになってきていること自体は、歓迎すべきことだ。

 それに対して神戸市の反応は鈍い。神戸商工会議所が要望する、神戸空港アクセスとしての鉄軌道等の導入について、久元市長は、「なかなか難しいのではないか」、「商工会議所としては非常に強くこれを望んでおられるので、一緒に共同研究しようということになっている」(2019.11.7 神戸市長定例会見)と述べるにとどまっている。都市の特徴を誰よりもよく把握し、その可能性を考え、発信することは都市の命運を預かる市の責務だろう。神戸市は、この利点をどのように活用するつもりなのだろうか。もっと、積極的な活用策、利点のアピールを考えないと、宝の持ち腐れになってしまう。