西日本の中枢都市としての神戸

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 神戸税関の管轄区域は、兵庫県、中国地方(山口県を除く)、四国地方の広範囲に及び、全国の税関の中でも長い海岸線(約7,100km)を有しています。

 管内には平成30年7月現在で28の外国貿易港(開港)と5つの国際空港(税関空港)があり、全国119の開港及び31の税関空港のおよそ四分の一を占め、本関のほかに15支署、14出張所、及び2監視署が置かれ、約1,000名の職員が輸出入貨物の通関や密輸の取締りに当たっています。

(神戸税関HP)

 

 神戸に神戸税関がある。神戸税関は、函館、東京、横浜、名古屋、大阪、門司、長崎、沖縄と全国に配置された9税関の一つで、神戸税関は、兵庫県および中国・四国地方全域(兵庫県鳥取県島根県岡山県広島県香川県愛媛県高知県徳島県の9県)を管轄し、各地にその支所を置いている。

 税関の規模では、取り扱い貿易額は、平成30年で、東京、横浜、名古屋、大阪に次ぐ第5位で、全国のシェアは、輸出が13.5%、輸入が10.9%、総額で12.2%を占めている。

 

 神戸税関は、時計塔を有する重厚なクラシカルな建物で神戸港のシンボル的建物であるが、その建物が立派であるだけでなく、なお全国で有力な地位を占めている。特に、広大な管轄区域は、神戸が中国・四国地方の中枢都市であることを物語るものだ。神戸税関長の交代は、必ず地元の新聞等で報道される、それだけ神戸にとって重要な位置づけであることがわかる。