アストラムラインについて

 アストラムライン広島市内を走る新交通システム(AGT)である。1994年の広島アジア大会の会場アクセスとして建設された。現在営業中の新交通システムの中では総延長日本一で、全長は18.4kmである。このうちの広島都心の1.9kmが地下区間であり、新交通システムで地下を走行するものは全国初とのことだ。ポートライナーと異なり、有人運転である。

 1年間の総乗客数は、22,183千人(2016年)で、ポートライナーの27,656千人 (2017年度)よりも約2割少ない。アストラムラインの建設費は、1,744億円とのことだ。路線延長18.4kmから割り出す建設費のkm単価は、94.78億円となる。

 ポートライナーの東部新線の建設費を試算すると、新神戸~三宮 1.8km、三宮~京コンピュータ前接続まで 5.4km 合計7.2kmとなるので、km単価94.78億円を乗じると、682億円となる。神戸空港までの延伸では590億円だったので、それよりは高額であるが、不可能な額ではないだろう。