神戸商工会議所、神戸空港アクセスで神戸市に鉄道整備の検討を要望

 神戸商工会議所は2日、2020年度神戸市政への要望を発表した。市中心部と神戸空港の行き来を快適にするため地下鉄を含めた鉄道整備の検討などを求める内容。(中略)要望書では「新神戸と三宮、空港間の南北アクセスは大量輸送力の整備が急務」とした。

2019.09.02神戸新聞

  報道によると、9月2日、神戸商工会議所の家次恒会頭や同副会頭らが神戸市役所を訪問し、神戸市の久元市長に、2020年度の神戸市政への要望書を直接手渡した。要望書は、市中心部と神戸空港の行き来を快適にするため地下鉄を含めた鉄道整備の検討を求める内容とのことだ。前年度の要望書には、「神戸空港の機能強化を図る上では、さらなる利用促進やアクセス面 の利便性向上が不可欠」と触れられている程度であるから、3空港懇談会の合意も受け、神戸経済界でも南北アクセスの実現が急速に意識に上り、目標として明確化してきていることが伺われる。

http://www.kobe-cci.or.jp/kcci/teigen/?id=48

 神戸空港は神戸のフロンティアであり、新神戸、三宮、空港間の南北アクセスの拡充は神戸の発展余地を大きく広げるものだ。発展余地のないところに都市の発展はない。神戸市は、その実現に向けて真剣に検討すべきである。それは単に神戸一都市の問題ではなく、新幹線駅と空港の双方からアクセスが至便で日本の国内で最も機能的とも言える新たな都市空間を創出するという試みなのだ。神戸市の行政だけではなく、経済界も参画し、さらには国家的な事業として実現を図っていくべきだ。