「新生 神戸阪急」 高まる期待

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新生 神戸阪急について


 10月5日(土)、そごう神戸店は「神戸阪急」として新たにスタートします。「フェスティバル365」をテーマに、ヒト・モノ・コトを通じて新しい出会いを発見するトキメキ、躍動感あるワクワク、親しみやすい心地よさを、毎日提供する百貨店を目指します。

■食のエンターテインメントを目指して。11月に地階食品売場リニューアル完成

■9階催場は六甲山側の壁面から外光を取り入れ、明るく開放的な売場にリニューアル

■2階、3階にはワクワク情報発信スペース「パティオステージ」を新設

(エイチ・ツー・オー・リテイリング(株)HP)

 http://www.h2o-retailing.co.jp/news/pdf/2019/190816kobetakatsuki.pdf

 

 そごう神戸店の売上高は467億円(平成28年2月期)で、これに対し、大丸神戸店の売上高は850億円(同)と報じられている。そごう神戸店は、神戸の交通の中心である三宮駅に直結し、震災前には地域一番店であったこともあることを考えると、凋落は明らかである。

 そごう神戸店は、最近は新たな投資も行われず、百貨店らしい華やかさがなくなり、同店の低迷は神戸の都心の低迷に直結していた。

 そごう神戸店はエイチ・ツー・オー・リテイリングに事業譲渡され、この10月から屋号も「神戸阪急」に改められることになった。神戸阪急は、「フェスティバル365」をテーマに、ヒト・モノ・コトを通じて新しい出会いを発見するトキメキ、躍動感あるワクワクを、毎日提供する百貨店を目指すとのことである。まさに、そごう神戸店に失われていたものである。

 インバウンドを契機とする関西国際空港、大阪南部の活況に対して、阪急が地盤とする神戸方面は、その活況から取り残されている感がある。阪急が、神戸沿線の活性化に取り組むことは同社のためにも重要な課題であり、特に三宮は明石、姫路はもとより、中国、四国地方の玄関口にあたり、阪急の西の橋頭堡として事業拡大に寄与するに違いない。