神戸における外資系企業の集積

 外資系企業の本社の立地場所に関する最近の調査によると、大半は首都圏にあるのだが、神戸は意外に健闘をしており、首都圏を除くと大阪に次ぐ立地数となっているようだ。1990年の調査から大阪が数をほぼ半減させたのに比べ、神戸は5割増と大阪に迫る状況であるとのことだ。

 外資系企業が神戸を選ぶ理由は、神戸が西日本の中央部にあって新神戸駅神戸空港を有していて東京や国内主要都市へのアクセスに優れ関西国際空港にも近く本国との連絡に便利であること、東京に比べ進出・維持コストが格段に安いこと、外国人が生活するためのインフラ(教育施設など)が整っていること、山と海が近くにあって美しく住環境が非常に優れていること等が高く評価されているからのようだ。

 外資系企業の眼から見ると、高度の機能性と快適性を兼ね備えているのが神戸なのだ。外資系企業だけではなく国内企業に対しても、この点をもっとアピールすれば、神戸市の都市としての優位性が再評価されるようになるのではないか。